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2016-09-12

上腸間膜動脈解離

どの血管でもそうだが、解離して偽腔が血栓で閉鎖するタイプと造影効果が残る偽腔開存のタイプがある。

こちらは血栓閉鎖型
http://www.jbh.or.jp/departments/housyasenka.html


こちらは偽腔開存型
http://journal.jsgs.or.jp/pdf/041081619.pdf

また、厳密に言うと何時解離したのかという情報は画像からは得られないので、臨床判断に委ねることになります。
画像的から証明できるのは、前回画像が存在して、その前回画像から変化している場合は前回画像~今回画像の間で変化が起きたということ(当たり前)。

検出する方法は
動脈径の拡大を検出 (動脈径が拡大するとは限らない)
動脈周囲の淡い脂肪織濃度上昇を検出 (検出が難しいし、誤判断も起きやすい)
血栓閉鎖型の場合は血栓を検出 (見えれば信頼性は高いが、慣れないと検出が難しい)
造影 CT での内膜のフラップを検出 (見えれば確実。上腸間膜動脈の石灰化が無い限り単純 CT では検出できない)

(投稿者 小谷)

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