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2016-11-21

胃蜂窩織炎

胃蜂窩織炎とは胃壁の粘膜下層を中心に拡がる非特異的化膿性炎症疾患

原因
  • 胃疾患や異物,薬物による粘膜損傷から細菌侵入
  • 抜歯後や上気道炎などの感染巣から血行性感染
  • 膵炎や胆嚢炎など近接臓器から炎症の直接波及
  • 成因が特定できないあるいは不明である特発性
症状
  • 急性期は悪寒・発熱・上腹部痛・悪心・嘔吐
  • 慢性期は食欲不振・上腹部不快感など
治療
  • 従来より観血的治療法を第一選択にすべきという報告が多い
  • しかし近年保存的治療法(抗菌薬)による治癒例も散見される

 参考  急性胃蜂窩織炎の1例 日消誌 1999;96:1226-1270
 ⇒ 各種画像検査で胃体部にびまん性の壁肥厚所見を認め,胃粘膜生検部位から膿汁の流出(後に化膿性連鎖球菌と大腸菌と判明)があったため胃蜂窩織炎と診断して,抗生物質(SBT/ABPC)の投与で手術を回避できた症例報告

(投稿者 川崎)

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