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2017-01-29

グラム陽性桿菌

抗生剤を使用後に下痢を発症した症例の便培養グラム染色


グラム陽性桿菌と言えばコリネバクテリウム(V字型が特徴)やクロストリジウム,バチルスなど
いずれの細菌も常在菌であり,免疫不全状態や抗菌薬投与による菌交代がなければ発症することは稀

本例のように大型(太鼓ばち様)であればクロストリジウムかバチルス(グラム染色での鑑別は困難)
クロストリジウムは偏性嫌気性であり酸素下では死滅あるいは芽胞を形成.一方バチルスは好気性菌

※本例の最終診断はクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)による偽膜性腸炎

(投稿者 川崎)

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