このブログを検索

2017-10-26

心不全 : 収縮不全 vs 拡張不全

収縮機能不全の目安
  • 指標はEF (ejection fraction,左室駆出率:正常値60%以上)
  • EFのカットオフは確立されていないが目安は40~50%未満
  • heart failure with reduced ejection fraction(HFrEF:ヘフレフ
  • 男性に多い(例:心筋梗塞後,拡張型心筋症)

拡張機能不全の目安
  • 指標はE/e' (イー・オーバー・イープライム:正常値8.0未満,単位なし)
  • E/e' のカットオフは15より大きい場合に拡張障害とすることが多い
  • heart failure with preserved ejection fraction(HFpEF:ヘフペフ
  • 高齢女性に多い(例:高血圧性心疾患)

ポイント
  • 心不全を生じた症例の約半数は収縮機能(EF)が保たれている
  • 収縮機能不全では基本的に拡張機能不全も伴う(逆は真ならず)
  • 収縮機能不全と拡張機能不全の心不全例で予後に明らかな差なし

(投稿者 川崎)

0 件のコメント:

コメントを投稿