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2017-11-30

クモ膜下出血のオタワルール Ottawa SAH Rule

神経障害のない急性頭痛症例でクモ膜下出血の可能性を判定するのに有用な基準
カナダ10ヵ所のERで行われたコホート試験(JAMA. 2013;310:1248-55)の結果による

対象
  • 1時間以内に痛みのピークを迎えた頭痛があり、神経障害は認められない成人患者2,131例
項目
  • 40歳以上 age 40 years or older
  • 首の痛みや硬直 neck pain or stiffness
  • 目撃者のいる意識消失あり witnessed loss of consciousness
  • 労作時の発症 onset during exertion
  • 雷鳴頭痛(発症直後に痛みがピークに達する頭痛) thunderclap headache (ie, instantly peaking pain)
  • 診察時の頸部屈曲制限 limited neck flexion on examination
結果
  • 132人がクモ膜下出血と診断された
  • 上記の一つでもあれば感度100% (97.2~100.0),特異度15.3% (13.8~16.9)

極めて良好な感度を考慮すると,1時間以内に痛みのピークを迎えた頭痛があり神経障害がない成人では上記の6項目のいずれも有さない場合のクモ膜下出血は概ね否定できる

(投稿者 川崎)

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