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2017-12-29

メトホルミン vs 造影剤

メトホルミンは2型糖尿病に使用するビグアナイド系の経口血糖降下剤で肝臓の糖新生を抑制
予後改善効果(Arch Intern Med. 2010;170:1892-9など)もあるため臨床現場で多用されている
ただし稀ながら乳酸アシドーシスを生じる(10万人年で7.4回:Diabetes Care. 2014;37:2218-24

  • 腎機能低下に加えて造影剤を使用した後にも乳酸アシドーシスを生じやすい
  • よって当院でも造影剤を使用する前後48時間はメトフォルミンを中止している

― 大日本住友製薬のメトフォルミンの添付文書より(赤線追加) ―

💡 ポイント 💡
  • 緊急時には使用可能(もちろん有益性が上回ると考えられる場合)
  • ヨード造影剤と限定する文言があるためMRI造影剤は含まれない

(投稿者 川崎)

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