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2018-01-22

感染性心内膜炎が疑われるときの血培回数

循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2007年度合同研究班報告) 感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008 年改訂版) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2008_miyatake_h.pdf より (2018年1月閲覧)

本文中(7ページより抜粋)
  • 感染性心内膜炎を疑う場合は,24時間以上にわたって,8時間ごとに連続3 回以上の血液培養を行う

感染性心内膜炎のDuke臨床的診断基準の大基準(6ページ表1)
  • 12 時間以上間隔をあけて採取した血液検体の培養が2 回以上陽性
  • 3 回の血液培養すべてあるいは4 回以上の血液培養の大半が陽性(最初と最後の採血間隔が1 時間以上)

おまけ(本文中7ページより抜粋)👶
  • 持続性の菌血症が感染性心内膜炎の特徴であるため,血液培養を行うのは発熱の時に限る必要はない
  • 静脈血と動脈血とで培養陽性率に差はないため,静脈採血で十分である
  • 抗菌薬が投与されていない例での血液培養陽性率は95%であるが,血液培養前に抗菌薬投与がなされている場合は,菌の検出率は35~40%に低下する
  • 状態の落ち着いている場合は抗菌薬を48時間以上中止して血液培養をすべきである

(投稿者 川崎)

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