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2018-02-28

2017年度JAMEP 基本的臨床能⼒評価試験 (III. 身体診察法・臨床手技)

  1. 眼球結膜と眼瞼結膜の充血があれば結膜炎と考える.ぶどう膜(虹彩+毛様体+脈絡膜)に炎症が生じれば,霧視や飛蚊症,羞明感(しゅうめいかん:まぶしく感じること)などの視野異常が出現する.
  2. 関節リウマチの病変は手関節やMCP関節,PIP関節で,基本的にDIP関節には生じない.抗CCP抗体は早期リウマチでRFよりも感度・特異度ともに高いが,両者が陽性なら診断特異度が上昇する.
  3. Shifting dullness(腹部所見で体位による濁音境界線の移動)は腹水の存在を示唆する.またテリー爪(Terry nails,別名白色爪)は爪の基部が白色のすりガラス状に変化する病態で肝硬変を示唆する.
  4. 熱傷の9の法則とは成人に適用される熱傷面積の推定方法(頭部・右上肢・左上肢を各9%,体幹部前面・後面を各18%,右下肢・左下肢を各18%,陰部を1%).熱傷面積の計算にⅠ度熱傷は含まれず,Ⅱ度とⅢ度熱傷の範囲から算出される.
  5. 発症から4.5時間以内に治療可能な虚血性脳血管障害に対するt-PA(アルテプラーゼ)静注療法の禁忌事項に頭蓋内出血の既往がある.ワルファリンあるいはヘパリン投与も禁忌事項に含まれるが,抗血小板の内服は禁忌事項には含まれない
(投稿者 川崎)

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