このブログを検索

2018-03-07

閉鎖孔ヘルニア


腹痛で来院例の腹部CT(造影) ➜ 




閉鎖孔ヘルニア62例の検討 (日臨外会誌 2008;69:2168-72
  • 疫学 平均82.8歳(65-98歳),男女比は1:30
  • 分娩 女性での平均分娩回数は2.9回(0-8)
  • 体型 平均Body mass indexは15.4(12.0-22.4)
  • 患側 右側30例,左側11例,両側20例(1例は不明)
  • 徴候 Howship-Romberg 徴候陽性は27例(43.5%)
  • 診断 術前に診断されたのは44例(71.0%)
  • 整復 術前診断の44例中6例(13.6%)で用手整復
  • 余後 腸切33例(53.2%),院内死11例(17.7%)

ポイント 閉鎖孔ヘルニア ➜ 高齢・女性・多産・やせ 👀
  • 骨盤にある閉鎖孔からの腸管脱出であるため鼠径ヘルニアとは異なり鼠径部の腫脹は目立たない

(投稿者 川崎)

0 件のコメント:

コメントを投稿