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2018-05-19

オスグッド病

正式名称はオスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter disease),別名は成長痛

名称の由来
  • アメリカの整形外科医Osgood RB (Boston Medical and Surgical Journal 1903;148:114-7)
  • スイスの外科医Schlatter C (Beiträge zur klinischen Chirurgie 1903;38:874-87)

疫学 10~ 15歳の2次成長期のスポーツ選手(ランニングやジャンプ主体)に多い
症状 膝の脛骨付近の疼痛,膝窩の痛み,脛骨粗面部の骨性隆起と圧痛など
機序 急激な骨成長と軟部組織の成長遅れ+反復運動による大腿四頭筋の牽引
診断 特徴的な患者層と身体所見,X線で骨端核の乱れや遊離骨片の発生など
治療 運動中止,対症療法(ストレッチングやテーピング,アイシング),鎮痛薬など
予後 成長期の一過性の病気であるため成長が終了すると多くは自然治癒する

(N Engl J Med 2018;378:e15:図の矢印は脛骨結節の硬化・断裂と軟部組織の腫脹/本例は両側性)

(投稿者 川崎)

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