膀胱内留置カテーテル挿入中に蓄尿バッグとガイドチューブが紫色に着色する病態
初報は英国の小児外科医Barlow GBとDickson JAS(Lancet 1978;311.8057:220-1)
- 誘因 便秘などによる腸内細菌の異常増殖と尿路内の細菌増殖の組み合わせ
- 機序 腸管でトリプトファン➜インドール,その後に尿中でインジカン➜インジゴ青or赤
- 頻度 長期カテーテル挿入例の8~10%,高齢女性に多い(性差なしという報告もある)
- 意義 PUBS自体が直接的に患者や医療従事者に何らかの有害事象を生じることはない
- 治療 カテーテル留置の必要性を再検討,排便調整,尿量確保(抗菌薬は原則不要)
参考資料)泌尿器科領域における感染制御ガイドライン - 日本泌尿器科学会(2018年5月閲覧)
(投稿者 川崎)
ポルフィリアで生じることもあるようです
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