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2018-07-27

プロカルシトニン vs プレセプシン

プロカルシトニン:カルシウム調整ホルモンであるカルシトニンの前駆体。
プレセプシン:2002年に発見された、白血球やマクロファージの細胞表面受容体であるCD14のN末端断片で分子量約13kDaの低分子タンパク質。顆粒球等が細菌を貪食する過程で細胞内に取り込まれたCD14がプロテアーゼによって分解されることで生成し、血中に放出されると考えられている。

・プロカルシトニン、プレセプシンのどちらも、細菌感染症の成立から数時間とCRPに比べ早期に反応する。
・プロカルシトニンは全身性細菌感染症で上昇する一方で、細菌感染症を伴わない外傷や熱傷など、非感染性の炎症でも上昇する。
・プレセプシンは、プロカルシトニンやCRPに比べ、上記非感染性の炎症を示す病態の影響を受けにくいという特徴があり、敗血症に対する疾患特異性が高いと考えられている。敗血症患者において、重症度を反映して推移するマーカーであることが報告されている。一方で、慢性腎不全患者、特に血液透析患者では高値を示す傾向がある。

参考:敗血症診断マーカーとしてのプレセプシンの意義
PCT
(投稿者 室谷)

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