このブログを検索

2019-02-25

タウリン vs メラス

  • メラス=MELAS=ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作症候群
  • MELAS=Mitochondrial myopathy, Encephalopathy, Lactic Acidosis and Stroke-like episodes

🎉 タウリン(タウリン散 98%「大正」)がMELASおける脳卒中発作の抑制の適応を取得(2019年2月)

タウリンの効能・効果効能書き
  1. 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
  2. うっ血性心不全
  3. ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制

👼 今回承認されたMELASに対するタウリンの投与量は体重40kg以上なら1回4gを1日3回(計12g/日).ちなみにリポビタンD(これも大正製薬)は1本中にタウリン1gを含んでいます.

👴 循環器領域ではMELASに対してはコエンザイムQ10(ノイキノン)が投与されることが多かった.心筋ミトコンドリアの電子伝達に関与するため,実際に"基礎治療施行中の軽度及び中等度のうっ血性心不全症状" に対する効能又は効果を取得している(効能書き).心臓のビタミンと考えられているが(かってはビタミンQと呼称),MELASに対する効果のエビデンスは未確立(と思う).

(投稿者 川崎)

0 件のコメント:

コメントを投稿