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2019-04-26

白血球分類(機械分類)での乖離症例

<白血球分類(機械分類)での乖離症例>

臨床検査部情報 No.250 (2019.4.25) より

白血球分類は依頼種別(目視法、機械法)にかかわらず、一旦全て機械で測定する。
機械測定の結果、測定値が一定範囲外の検体は、機械分類値を参考値として仮報告している(電子カルテ結果の白血球分類欄上部に「検査中」と表示)。
目視依頼であっても「検査中」であれば機械値であることに留意。
また、鏡検後に目視結果へ変更する場合がある。


 

2019421

2019422

白血球数 (/μL)

9100

11600

好中球 (%)
   0.6
   97.4

好塩基球
   0.0
   0.2

好酸球
   0.8
   0.0

リンパ球
   2.8
   1.1

単球
   95.8
   1.3
                                              


                          4/21 機械分類にて単球と判断     4/22 機械分類にて好中球と判断



4/21の機械分類では左図の細胞を単球と分類され、翌日の同一患者の機械分類では好中球と分類された。
4/21の目視の結果では好中球であり、機械分類では誤った分類がされた。
機械分類では稀に目視と乖離した結果となることが報告されており、臨床症状と合わない時は検査科に問い合わせをするようにとのこと。

(投稿者 谷口)

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