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2021-02-16

脳卒中の血圧管理(急性期)

脳卒中治療ガイドライン2021(仮)」より抜粋

📗 脳梗塞の急性期
  • 高血圧は降圧しないように勧められる(推奨 A エビデンスレベル高)
  • 収縮期血圧>220mmHgまたは拡張期血圧>120mmHgの高血圧が持続する場合や、大動脈解離・急性心筋梗塞・心不全・腎不全などを合併している場合に限り、慎重な降圧療法を行うことを考慮しても良い(推奨度 C エビデンスレベル低)
  • 血栓溶解療法を予定する患者で収縮期血圧185mmHg以上または拡張期血圧110mmHg 以上の場合と、血栓溶解療法施行後24時間以内の患者において収縮期血圧180mmHgまたは拡張期血圧105mmHgを超えた場合、降圧療法が勧められる(推奨度 A エビデンスレベル低)

📘 高血圧性脳出血の急性期
  • 脳出血急性期における血圧高値をできるだけ早期に収縮期血圧140mmHg未満へ降圧し7日間維持することは妥当である(推奨度 B エビデンスレベル中).その下限を110mmHg超に維持することを考慮しても良い(推奨度 C エビデンスレベル低)
  • 急性腎障害を回避するためには収縮期血圧降下幅が90mmHg超の強化降圧療法は勧められない(推奨度 D エビデンスレベル中)

📙 くも膜下出血の急性期
  • 軽症,中等症では収縮期血圧を160mmHg未満に降圧することが妥当である(推奨度 Bエビデンスレベル高)
※同ガイドラインは2021年1月までパブリックコメントが実施され今後の変更あり

😉 血圧管理に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

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