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2021-12-03

骨盤骨折:Young-Burgess分類

米国の整形外科医 Burgess らが報告(J Trauma 1990;30:848-56)した骨盤骨折の分類で,骨盤輪に及んだ外力の方向から以下の3つに分類(Ⅰ➜Ⅱ➜Ⅲの順に重症化/分類不能型はComplex force [複合外力] とする)
  1. Lateral compression = 側方圧迫型
  2. Anterior posterior compression(いわゆるOpen book)= 前方圧迫型
  3. Vertical shear = 垂直剪断型


💀 追記
  • 出血の多くは骨髄性あるいは静脈性で,動脈性は少ないようです(10%程度?).骨髄性あるいは静脈性出血は整復固定やシーツラッピングの対象(ただしLateral compressionでは行わない
  • 動脈性出血ではTAE(Transcatheter Arterial Embolization:経カテーテル動脈塞栓術)を行うこともありますが,Lateral compressionでTAEを要する症例はかなり稀のようです(数%?)
  • ただし上記 Burgess らの連続210例の検討()の総死亡率は8.6%で,その内訳は Lateral compressionの7.0%,Open bookの20.0%,Vertical shearの0%と側方圧迫型でも油断は禁物!

💁 骨盤の関連投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

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