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2023-10-24

抗凝固薬と過多月経

👀 月経の復習
  • 月経:限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血(通常は約1月間隔)
  • 過多月経:月経量が多いもの(通常140 ml以上であるが1周期の総量の測定は困難)
  • 月経血が80 mL以上のあると60%の女性が貧血(フェリチン低値のオッズ比は5.71)


🐣 ワルファリン添付文書
  • 禁忌(次の患者には投与しないこと)2.1 出血している患者(血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある患者等)[本剤を投与するとその作用機序より出血を助長することがあり、ときには致命的になることもある。]
  • 特定の背景を有する患者に関する注意 9.4 生殖能を有する者 妊娠する可能性のある女性に投与する場合には、事前に本剤による催奇形性、胎児の出血傾向に伴う死亡、分娩時の母体の異常出血の危険性について十分説明すること。

🐥 アピキサバン添付文書
  • 副作用発現頻度は、19.4%(520/2,676例)であった。主な副作用は、鼻出血2.4%(63/2,676例)、挫傷1.3%(34/2,676例)、月経過多1.2%(33/2,676例)及び血尿1.2%(32/2,676例)であった。
🐤 エドキサバン添付文書
  • 副作用発現頻度は、エドキサバン群で25.0%(1,029/4,118例)であった。主な副作用は、鼻出血3.3%(134/4,118例)、月経過多2.1%(85/4,118例)であった。


(投稿者 川崎)

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