🍊 先日の診察室で...
- 事務員P「私、双子で一卵性なんです」
- 某医師T「一卵性? 遺伝子調べたの?」
- 事務員P「そんな検査はしていません」
- 某医師T「じゃ、実は二卵性かもよ」
- 事務員P「でも妹とソックリなんです」
🍋 おさらい
- 一卵性(identical twins)は1つの卵子と1つの精子が受精後2つに分かれて生まれるため(ほぼ)100%同じ遺伝子情報を有する(もちろん性別や血液型は同じ)。一方、二卵性(non-identical twins)は2つの卵子がそれぞれ別の精子と受精して生まれるため、遺伝的には平均50%が同じ(性別や血液型は同じことも異なることもある)。
- 一卵性と二卵性の鑑別には生後にDNA検査を行う必要がある(一卵性だと思っていたが二卵性だったということが少なくない)。胎盤が1つなら一卵性(一絨毛膜二羊膜または一絨毛膜一羊膜)で2つなら二卵性(二絨毛膜二羊膜)が多いが、一卵性でも2胎盤(二絨毛膜二羊膜)や二卵性でも2つの胎盤がくっついて1つに見えることがある。
- 双胎の頻度は全妊娠の1-2%を占め、3分の1は一卵性で3分の2は二卵性である。一卵性双胎の頻度は全人種でおおむね同様で、母体年齢によって変動しないが体外受精(IVF妊娠)では2-3倍高いと考えられる。二卵性双胎の頻度は白人女性より黒人女性で高く、さらに母体年齢や妊娠方法によって増加する(排卵誘発により約20%増加)。
🍍 おまけ
- 同一DNAを有する一卵性双生児でも、指紋や虹彩、掌紋(手のひらにある紋様)、顔、耳の形などで鑑別できるようです(※)。人間は両者の差をなんとなく分かるようですが、近年ではAIを使った鑑別がとても進んでいるそうです(♯)
指紋による分類例(aとbが一卵性でcは他人/d~fは細部抽出)
(投稿者 川崎)
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