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2016-07-04

腹部診察

反張痛・・・腹膜の刺激があるかないかを見る。
方法:押さえた手を離すときに腹膜が揺れることで誘発される腹膜の痛み。
tapping pain・・・基本的には上記と同じ痛み。こちらの方が感度は高い。炎症のある腹膜の部位を特定する。
方法:指先で優しく、周囲の腹膜に響かないように叩く。
heel drop sign・・・腹膜全体の痛みを見る。骨盤内の炎症などに有用。
方法:つま先立ちの状態から腫をドンと着くことで痛みが誘発。車椅子などで段差を超えるときに痛みがあったかなど。
Carnett's sign・・・腹痛の原因が、腹壁か腹腔内かを見分けるのに有用。
方法:圧痛部位を抑えたまま、患者に頭の挙上を指示し、腹部に力が入った際に痛みが増悪すれば陽性。腹壁由来となる。陰性であれば腹腔内と判断する。


筋性防御・・・痛みから守るために患者が意識的に腹部に力を入れる。
板状硬・・・痛みのために反射的に筋肉が収縮している。


(投稿者 國枝)

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