このブログを検索

2016-08-24

インスリノーマ

年間発生率は100万人あたり1-2人でまれな疾患であるが膵内分泌腫瘍の中では最多。

whippleの3徴:空腹時の意識消失発作、発作時の血糖値50mg/dl以下、ブドウ糖投与による症状改善
低血糖時のインスリンの不適合分泌(インスリン/血糖値>0.3など)
MEN 1型の除外
(精神疾患やてんかんと診断されていたという報告が散見される)

<局在診断>
腹部超音波、超音波内視鏡、造影CT、選択的動脈内カルシウム注入試験、ソマトスタチン受容体シンチグラフィー

<治療>
外科手術が第1選択
遺残病変や手術困難症例は薬物療法

選択的動脈内カルシウム注入試験;インスリノーマ細胞にはカルシウム受容体が発現しているという特徴があり、胃十二指腸動脈や脾動脈などの膵を栄養する動脈に順次カルシウムによる刺激を行いその際のインスリン分泌の上昇の程度によって腫瘍の局在診断を行う試験

(投稿者 岡田)

0 件のコメント:

コメントを投稿