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2017-02-22

肝性脳症の治療薬 カナマイシン

知っておきたい背景
  • カナマイシンはアミノグリコシド系抗生物質のひとつ
  • 経口カナマイシンはほとんど吸収されず腸内でのみ作用
  • 血中アンモニアの大部分は腸内細菌により産生される
  • アンモニアは分子量が小さいので血液脳関門を通過
  • カナマイシンがアンモニアを産生する腸内細菌を減らす
  • アミノグリコシド系抗菌剤は腎機能障害と聴覚障害に注意
  • 肝性脳症に対するアミノグリコシド系抗菌剤は保険適応外

メタアナリシス(Aliment Pharmacol Ther. 2015;41:624-35)では,アミノグリコシド系抗菌剤は肝性脳症の治療に有効であるが,分枝鎖アミノ酸製剤(例,アミノレバン点滴)や非吸収性合成二糖類(例,ラクツロース注腸)よりも効果に乏しく副作用も多いようです

肝性脳症についてもっと知りたい方 ⇒ 肝性脳症 - 日本医療機能評価機構

(投稿者 川崎)

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