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2017-02-13

規則正しい幅の広いQRSによる頻脈

動悸とふらつきで救急外来を受診した症例.心室頻拍と診断し直流通電を行った.その診断根拠は?


➽ Regular Wide QRS tachycardiaで鑑別すべき疾患
  1. 心室頻拍(心拍数は毎分120~250回)
  2. 心室粗動(とても珍しく心拍数は毎分250~300回)⇒ 自験例はコチラ
  3. 脚ブロックを有する症例の上室頻拍や心房粗動
  4. 変行伝導を伴った上室頻拍や心房粗動

多くの鑑別方法が提唱されているが,房室解離は心室起源を示唆する重要で確実な手がかり
本例のように奇麗に確認できる症例は少ないが,常にモニター誘導であるⅡ誘導に注目すべし

(投稿者 川崎)

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