- 病態 血管透過性の亢進による血管性浮腫をきたす常染色体優性遺伝疾患
- 機序 C1インヒビター欠損・活性低下よるによりブラジキニンの過剰産生
- 疫学 有病率は5万人に1人と稀であらゆる年齢で発症しうる(家族歴あり)
- 特徴 真皮・皮下粘膜下組織の境界不明瞭な非圧痕性浮腫で痒みと伴わない
- 部位 四肢・顔面(結膜は稀)・腸管・喉頭(致死的)など全身に生じえる
- 誘因 ストレス,妊娠,月経,薬物など(24時間でピーク/72時間で改善)
- 診断 C1インヒビター活性測定/除外目的なら血清C4(正常ならほぼ否定)
- 治療 C1インヒビター著効(エピネフリンや抗ヒスタミン薬は無効が多い)
💋 おまけ
(投稿者 川崎)
・血管性浮腫(クインケ浮腫)は先天性(遺伝性血管性浮腫:HAE)と後天性に二分でき,前者の本体はC1インヒビターの欠損または機能不全である.
返信削除・後天性の血管浮腫には後天性C1インヒビター欠損症(AAE)に加えて,薬剤性やアレルギー性,特発性,物理的刺激による病態などが知られている.