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2020-05-20

🏆 論文

  • 当院の理学療法士である笠井先生(日本心臓リハビリテーション学会認定指導士)の研究論文が出版されました
  • 内頸静脈は中心静脈圧の推定に有用ですが特定の体位(例:45度座位)を要するなど簡便な評価法とは言えません
  • そこでよりシンプルな座位定性法(座位で鎖骨上に見えるか否か)を導入し心不全例の6分間歩行前後で判定しました
  • 安静時に内頸静脈を視認しなくても負荷後には14%で視認でき,陽性群は運動耐用能が低く心事故も高率でした
  • 同判定方法は極めて容易であり,慢性心不全症例の新たなリスク評価法として臨床現場への普及が期待されます

(Am J Cardiol 2020;125:1524-8)

 👻 独り言
  • 内頸静脈を評価する従来定量法ではカルテ記載が複雑になります(例:内頸静脈の変動上縁は45度座位で胸骨角から垂直方向に3cm).しかし今回の座位定性法ではとてもシンプルに記載できます(例:座位陰性).おまけにその判定も容易に身に着けることができます(実際の症例 ➜ コチラ).本手法はクスマウル負荷蹲踞負荷などにも応用できるのでとても実践的だと思います.

(投稿者 川崎)

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