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2018-10-03

頸静脈評価の覚書

正常例の原則 
  1. 収縮期陥凹 ➜ 一心周期2回(x下降とy下降)
  2. 体位変動 ➜ 臥位で出現/坐位で消失
  3. 呼吸変動 ➜ 吸気で低下/呼気で上昇

確認事項
  • 中心静脈圧の正常値は5-8 cmH2O(読み方:センチ水柱 or センチメートル水柱)
  • 臥床では枕高を10 cm(≒右房高)と仮定して枕上面から拍動までの高さで評価
  • 必ずしも45度坐位法(胸骨角の4.5cm血柱以上で異常)で判定する必要はない
  • 坐位では頸静脈拍動の上端は通常確認できない(あれば>20 cmH2O:超高値)
  • 臥位で頸動脈拍動が消失なら著明高値/内頸静脈自体が見えなければ低値
  • 頸静脈怒張という表現は呼吸性変動が消失してパンパンに緊満しているときのみ可能
  • 中心静脈圧の推定は「低い~正常~少し高い~とても高い」の4分類で行う
  • 右側内頸静脈が望ましいが外頸静脈も利用可能(ただし変動の上端を見ること)

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Physical Boot Camp in Kobe 2018より

(投稿者 川崎)

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