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2026-05-23

いわゆる "Ductal shock" (動脈管ショック)

  • 病態:出生後に動脈管が自然閉鎖(生後1〜2日で縮み始め2〜3週間以内に閉鎖が多い)することによる急激な循環破綻
  • 背景:一部の先天性心疾患では、動脈管(ductus arteriosus)が開存していることで体循環または肺循環が維持されている
  • 疾患:大動脈縮窄症、大動脈弓離断症、左心低形成症候群、肺循環依存肺動脈閉鎖症、重症肺動脈狭窄、三尖弁閉鎖症など
  • 臨床:生後2週間以内に突然の循環不全やショック、チアノーゼ、代謝性アシドーシス(※心雑音が目立たないことあり)
  • 治療:プロスタグランジンの静脈投与で動脈管を再開通(副作用の無呼吸に対し挿管準備)、外科手術やカテーテル治療
  • 要点:新生児が突然ショック状態 → 必ずductal shockを疑う。特に高酸素試験(hyperoxia test)で酸素化の改善なし

(投稿者 川崎)

2026-05-14

今週の一枚 🎯

頭痛と嘔気で来院した高齢者の頭部MRI/MRV(T1強調/造影/脂肪抑制)

💀 解説
  • 上矢状静脈洞の背側部分から右横静脈洞にかけての血栓形成の疑い.上矢状静脈洞血栓症(Superior Sagittal Sinus (SSS) Thrombosis)と診断して抗凝固療法を開始(ヘパリン→ワルファリン).経時的に症状は改善した.なおプロテインSやプロテインC,抗リン脂質抗体など,明らかな血栓性素因はなかった.

👀 臨床現場
  • 当初,髄膜炎の可能性を考慮したため,CTで脳室拡大がないことを確認後に髄液検査を実施.性状は水様透明で,細胞数増多や蛋白上昇はありませんでしたが,初圧は著明に上昇(>35 cmH2O,圧棒の上端に到達).
  • 髄液を16 mlほど排液すると,終圧は11 cmH2Oまで低下しました.それに伴い頭痛も改善しました.特発性頭蓋内圧亢進などを念頭に入院で精査をすすめ,最終的な診断(上矢状静脈洞血栓症)に辿り着きました.

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 林/川崎)

2026-05-02

🦴 ハバース管とフォルクマン管

  • 骨は外側の密度が高い緻密骨と内側の網目状になっている海綿骨に大別
  • 緻密骨は骨単位(オステオン)という構造の集まり(バームクーヘン様)
  • 骨単位の中心にはハバース管が通り(骨の長軸方向)、中に血管や神経
  • 一方、フォルクマン管はハバース管同士を横方向に連絡している(下図)

イメージと覚え方

 
💀 なんでも調査隊
(投稿者 川崎)

2026-04-29

大阪府警察医会 死体検案マニュアル

🔍 死体検案
  • 医師が死体を死後診察して、死因や死亡時刻、異状の有無などを判断すること
  • 医師が行う死体検案は以下の2通りがある
    1. 検案して異状があれば所轄警察署に届け出(医師法第21条)
    2. 異状死体に対し捜査の一助で警察に依頼された医師が行う
  • 異状死を警察に届け出る状況の例
    1. 外因死(損傷、事故、水死、火災、中毒、自殺等)、もしくはその疑いがある
    2. 心肺停止状態で救急搬送され、死因がわからない
    3. 外傷が原因で入院後、死亡した(後遺症も含む、入院の期間は問わない)
    4. 病死かもしれないが、搬送時の状況がおかしい
    5. かかりつけの患者であっても、死亡時の状況がおかしい、不審な外傷がある、等
    6. 診療行為中や直後の予期せぬ死亡



👻関連投稿 → 監察医・検視官・警察医など

(投稿者 川崎)

2026-04-09

今週の一枚 🎯

他疾患で手術を予定している高齢者

解説
  • 臍部に腹腔内から腸管と脂肪組織の脱出
  • 腹壁からの観察では特記すべき異常なし
  • 偶発的に見つかった臍のヘルニアと診断
  • 臍ヘルニアに関する症状は全くない様子
  • 予定されていた他疾患の手術を実施した

⛯ 成人の臍ヘルニア(Umbilical Hernia in Adults)
  • 欧米では中年の女性に多いが,わが国では比較的まれ
  • 一度閉鎖した臍輪が,後天的に脆弱となるために発生
  • 誘因は高度肥満や妊娠・多産,腹水,腹腔内腫瘤など
  • 鑑別は上腹壁・傍臍・腹壁瘢痕ヘルニア,尿膜管遺残
  • 自然治癒は少なく陥頓する可能性があるため早期手術
  • 単純閉鎖や腹直筋筋膜を重ね合せ縫合,メッシュ修復
  • 再発率はBMI<30以下で8.1%,>30では31.8%と増加


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(投稿者 川崎)

2026-03-15

Hostile neck(邦訳:敵対的ネック?)

  • 腹部大動脈瘤に対する血管内治療であるステントグラフト内挿術(Endovascular Aortic Repair:EVAR)を施行する際の用語で,別名はchallenging neck
  • 定義は中枢側ネック径が28 mm以上,ネック長15 mm以下,中枢側ネック角度60度以上,石灰化または全周の50%以上の壁在血栓,リバーステーパー他
  • EVARによる治療が難しく遠隔期の成績も不良.例えば近位頚部のhostile neck例では、type Iaエンドリークが多く,再介入が困難で破裂の発生リスクも上昇


- Hostile neck(短く強く屈曲)のEVAR例 -


A: シェーマ。左腎動脈下端から動脈瘤までの長さが5 mmと短く、ネック角度90°の短く強く屈曲したネック症例。 B: 術中血管造影。 C: 腎動脈上ステント(suprarenal stent)をリリースする前に、メインボディと腎動脈上ステントを交互にゆっくり展開し、エンドグラフト近位端を拡張した。 D: 3本目のステントを展開後に腎動脈上ステントをリリースし、プッシュアップテクニックを用いることで、エンドグラフトは動脈瘤移行部の形状に沿って良好な適合性でフィットした。 E: エンドグラフト留置後、左腎動脈内にベアステントを留置した。 F: 最終血管造影では、左腎動脈の開存が保たれ、エンドリークは認めなかった。(AI訳)


(投稿者 川崎)

2026-03-12

今週の一枚 🎯

中年女性の術前レントゲン

👀 頚肋けいろく(Cervical Rib)
  • 頚椎の横突起が先天的に過剰発達した状態(矢印)
  • 人口の約0.5~1%に発生して第7頸椎への付着が多い
  • 形状や付着部位は様々(片側性または両側性あり)
  • 多くの症例では症状なし(X線写真などで偶然発見)
  • 局所的な疼痛や周囲構造を圧迫時には介入が必要



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(投稿者 川崎)

2026-03-02

頚静脈:右 vs 左

動悸で来院時(前半)+息切れで来院時(後半)
同一症例で共に座位

😗 解説
  • 前半:右鎖骨上窩に速い拍動(矢印)
  • 静脈性拍動でフロッグサインと診断
  • 心電図は発作性上室頻拍(2:1伝導)
  • 後半:左側に遅い隆起性拍動(矢頭)
  • 用手圧迫が可能なので内頚静脈拍動
  • 心電図は洞徐脈で心不全発症と診断

💫 右 vs 左
  • 内頚静脈の拍動は,その解剖学的特性から,ほとんどの症例で右側優位に異常が出現します.稀に認める左側優位の内頚静脈拍動には,さまざまな原因(内臓逆位や頚部手術後,ペースメーカ留置後など)が考えられます(過去の投稿
  • 上記の動画は同一症例で,前半が6年前(ココ).頻脈時には右側の内頚静脈に異常が出現し,徐脈時には左側に異常が出現していることが面白いと思います(ちなみにTシャツも同じ?).両者の間に行ったアブレーションが何かしら影響?

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-02-01

総合診ならぬ双合診

💟 双合診
  • 内診の一つで被験者が仰臥位で台の端に腰を据えて股関節と膝を曲げた姿勢で行う
  • 腟の中に検者が指を挿入し逆の手で恥骨の上から圧迫して子宮や卵巣の状態を触知
  • 下図のへガール徴候(Hegar's sign)は双合診による妊娠の可能性を示す身体所見
  • 双合診と直腸診(人差し指を腟に,中指を直腸に挿入)を組み合わせることもある

- 双合診の実際 -

👉 生殖器に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2026-01-18

肺内リンパ装置

  • 肺内リンパ節(Intrapulmonary lymph node)と同じ意味
  • ただし組織学的には肺内リンパ装置と呼称すべきである
  • 境界明瞭で辺縁平滑な円形・卵円形,多角形な微小結節
  • 7-8 mm程度が多く場所が特徴的(胸膜から10 mm以内)
  • ヘリカルCTの普及などで指摘される機会が増加している
  • 鑑別診断は微小肺癌で確定診断には生検が必要(VATS他)
  • 喫煙歴のある成人男性の中葉~下葉に認めることが多い



(投稿者 川崎)

2026-01-13

循環器学会専門医試験問題より

😅 独り言
  • 先日の出題「心拍出量のFick法」のページに記載されていた問題です.全く分からなかったので,適当に答えたら(もちろん)間違っていました.
  • 薬理作用を考えたら「なるほど…」の選択肢です.反省を込めてここにアップします.当院採用の肺高血圧の治療薬はココ(2022年時点ですが…)


【問題】特発性肺動脈性肺高血圧症の臨床診断で Macitentan と Sildenafil で初期併用療法を行ったとこ ろ,急激な肺うっ血をきたした.最も可能性が高い診断はどれか.







判定


😐 解説:正解 a
  • 肺静脈閉塞性疾患(PVOD)はまれで,診断も治療も難しい難病である.有病率は人口100万人あたり2名以下で,2年以内で死亡する例も多い.肺毛細血管腫症(PCH)とはその異同が議論されている.特発性,遺伝性,薬剤性のほか膠原病と関連しても発生する.
  • PVOD/PCHでは,肺胞中隔から小葉間中隔の微小な肺静脈で狭窄や閉塞が起こる.この抵抗に逆らって血液を流すために右室は高圧を出すが,やがて耐え切れずに右心不全となり,死に至る.確実な診断には肺生検が必要だが,リスクが高いので現実に行われることはあまりない.肺動脈性肺高血圧症(PAH)の診断基準に合致するが,肺拡散能が低下していたり,運動時に極端に低酸素になったり,肺のHRCTで小葉中心性のすりガラス陰影が見られたり,縦隔リンパ節の腫大や小葉中隔壁肥厚が見られたりする場合に,臨床的に診断することが多い.
  • 主病態は肺細静脈の閉塞であり,しかもその閉塞は線維性であるので,平滑筋細胞に働きかけるPAH特異的治療薬は,普通に使えば無効か有害である.肺細動脈を拡張させれば血流は増えるが肺細静脈が閉塞しているのでその手前の肺胞で水腫が起こりうる.しかし,わが国では脳死肺移植は希望者登録をしてから3年以上の待期期間があるのが一般で,移植を待つ間に死亡する例も多い.そこで,肺血管抵抗を少しでも下げて右室の負荷を軽減しようと,PAH特異的治療薬をあえてPVOD/PCHの患者に試みることもある.これには相当な技術と経験が必要で,しかも決して移植に代わる治療とはならない.


(投稿者 川崎)

2026-01-10

血管 りん Vascular Ring

  • 大動脈弓やその分枝が気管や食道の周囲を取り囲み圧迫する先天異常
  • 両側第4鰓弓動脈の遺残で重複大動脈弓 ➜ 一部の血管が退縮し血管輪
  • 重複大動脈弓によるものと右側大動脈弓に伴うものが多くを占めている
  • 右側大動脈弓では動脈管索例と動脈管索に加え鎖骨下動脈の起始異常例
  • 無症状~喘鳴,反復呼吸器感染,嚥下障害,頻回の嘔吐,体重増加不良
  • 重症の気管(支)軟化合併なら啼泣や哺乳で致命的呼吸不全(dying spell)
  • コメレル憩室(鎖骨下動脈起始部の瘤状拡張)による血管輪あり(下図)
  • 症候性なら早期に血管輪の解除術(+気管支や食道の再建術やステント)


- 血管輪による食道の後方圧迫像 -

図2. ( a ) 後方を向いた 3D 再構成の CT スキャンでは、異常な左鎖骨下動脈とコメレル憩室を伴う右側大動脈弓が示されている。 ( b ) コメレル憩室を伴う閉鎖遠位左大動脈部分を伴う二重大動脈弓を示す。CT スキャン 3D 再構成。 ( c ) 食道造影写真では、異常な鎖骨下動脈のコメレル憩室 (白い矢印でマーク) によって引き起こされる後方圧迫が示されている。 AA = 大動脈弓、KD = コメレル憩室、DA = 下行大動脈 (AI訳)

(投稿者 川崎)

2025-12-28

破格(はかく)

  • 先日「~の血管破格」という発表に出会いました.日常では「破格の待遇」や「破格の値段」などが思いつきますが医学では…
  • 破格」の意味(精選版 日本国語大辞典):きまりや先例を破ること,標準を破ること,通常の程度を甚だしく超えること,他
  • 解剖学で「破格」とは通常の人体構造から逸脱した形態を意味.必ずしも異常とは限らず,多様性の一つとして捉えられています.
  • Google Scholar で「血管破格」を調べると71件がヒットします(ココ).ただし「破格」は循環器用語集(第4版)には未収載

- Adachi V型血管破格を伴う胃癌の1例 -

(投稿者 川崎)

2025-12-11

今週の一枚 🎯

前日から嘔吐を繰り返す高齢者の腹部CT(単純)

😐 解説
  • 大動脈前後で十二指腸の径が大きく変化
  • 口側は拡張し水平脚以遠は虚脱している
  • 咽頭喉頭~食道~胃に占拠性病変はなし
  • 血管に挟まれた十二指腸水平脚(下図左)
  • 上腸管膜動脈(SMA)症候群と診断した
  • メトクロプラミドと補液などで症状改善
  • 通過性の良い食事を指導(半固形物など)
  • 本日は帰宅して後日,消化器内科を受診


👀 コメント
  • 本例は両肺上葉主体の気腫性変化と肺底部の蜂窩肺様変化(上図右)があり,気腫合併肺線維症(Combined pulmonary fibrosis and emphysema : CPFE)と考えられました.
  • SAM症候群は若年者(特に痩せた女性)に多いことが知られています.しかし本例の様にCOPDを伴う高齢者にも稀ではないことを,救急科の部長から教えてもらいました.
  • SMA症候群とCOPDの関連を詳細に検討した臨床研究は見つけられませんでしたが,COPDのるい痩(理由)を考慮すると不思議ではありません.本例でもBMIは16台でした.

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(投稿者 川崎)

2025-11-23

Type I aortic arch

  • 先日,症例報告で "type I aortic arch" という表現を見かけました.あまり聞いたことがない分類だったので調べてみました.
  • 下図の分類で,左総頚動脈(LCC)が腕頭動脈(BT)から起始する場合は bovine arch(牛弓?)と呼ばれているそうです.
  • ただしウシ(bovine)はこの分岐ではないので避けるほうがいいようです(AJNR Am J Neuroradiol 2006;27:1541-2

💫 Article Highlights(AI訳:色は筆者が追加)
  • 研究の種類:体系的レビューとメタアナリシス
  • 重要なメッセージ:成体大動脈弓(AA)23,882本のうち、正常な解剖学的構造は80.9%、牛弓変異は13.6%、左椎骨動脈変異は2.8%、右鎖骨下動脈異常は0.7%で認められました。牛弓変異は、アフリカ集団において26.8%の有病率を示しました。
  •  推奨事項:これらのデータは、5人に1人が解剖学的変異を有し、アフリカの患者では牛弓 AA の有病率が高いため、AA 疾患の患者の治療には注意が必要であることを示唆しています。

(投稿者 川崎)

2025-11-22

胸郭出口症候群 Thoracic outlet syndrome: TOS

  • 腕神経叢と鎖骨下動静脈が胸郭出口付近で圧迫されて生じる病態の総称
  • 頚肋や鎖骨,第一肋骨,前斜角筋,中斜角筋,小胸筋などで圧迫・牽引
  • 神経性,動脈性,静脈性に分類され,その頻度は神経性が圧倒的に多い
  • 神経性なら痛みや脱力,知覚異常、静脈性は腫れ,動脈性は冷感・疼痛
  • 原因は外傷や反復的な腕の動き,腫瘍,妊娠,頸肋などの解剖学的変異
  • 治療はNSIADs,頸肋切除,第一肋骨切除,斜角筋切離,血行再建術ほか
  • 明確な診断基準はなし(画像診断や神経伝導検査、症状を誘発する負荷)


鎖骨骨折後の血栓閉塞による胸郭出口症候群の59歳男性

(投稿者 川崎)

2025-11-12

胸部X線:Cephalization(角出し像)

  • 先日のNEJMのケースレコード(Case 31-2025: A 56-Year-Old Man with Left Lower Abdominal Pain and Anemia)で、胸部レントゲンの読影部分でcephalizationという表現が何度かでてきました。
  • ピンと来なかったので調べてみると、血管影が頭側で明瞭になる所見で心不全で出現しやすいようです。心不全診療ガイドラインにもトップに記載されていて(下図)、自分の不勉を反省しきり😅
  • Cephalization(sèfəlaizéiʃən)とは進化過程で重要器官が頭部に集中する現象だそうです。なお上肺野に生じる理由は、重力の影響で上肺野は通常血流が少なく拡張していないからのようです。

図11 心不全の胸部単純X線写真(シェーマ)

- 83歳の心不全症例の胸部X線 -

(投稿者 川崎)

2025-11-07

人中じんちゅう Philtrum

  • 鼻中央~唇上部の垂直溝で多くの哺乳類が有する
  • (おそらく)医学用語(ガイドライン論文記載)
  • 口から水分を運び鼻を湿潤?(嗅覚機能に有利?)
  • 胚発達期に鼻隆起と上顎突起が出会う場所に形成
  • 融合が不完全なら口唇口蓋裂で人中形成術が必要

(投稿者 川崎)

2025-09-06

頸静脈孔 Jugular foramen

  • 頚静脈所見は心不全診療の肝です(関連投稿).よってjugularというキーワードを登録し,関連論文が出版されたらすべてお知らせが入るようPubMedに登録しています.先日,jugular foramenという用語に眼が留まりました.何のことかすぐにイメージできなかったので調べてみました.

💀 頸静脈孔(Jugular foramen)
  • 頸静脈孔は,側頭骨と後頭骨で囲まれてできた孔 (foramen)で,頭蓋内から見るとダンベル型を呈する (図1A).
  • 前方部は神経部 (pars nervosa)と呼ばれ下位脳神経が走り,後方部は静脈部(pars venosa)と呼ばれ頸静脈球が存在
  • 頭蓋外から見ると,外側部は乳様突起,後方部は頸静脈突起 (jugular process),内側部は後頭顆(occipital condyle) で囲まれている(図1B).
🚑 頚静脈 vs 頸静脈コチラ

(投稿者 川崎)

2025-06-03

筋収縮:滑走説

  1. 神経終末のシナプス小胞に蓄えられているアセチルコリンを放出
  2. 筋小胞体のチャネル(リアノジン受容体)からCa2+が放出される
  3. アクチンフィラメント上のトロポニンにCa2+が結合し構造が変化
  4. アクチンとミオシンの束がミオシン頭部を連絡橋にして結合される
  5. アクチンフラメントがミオシンフィラメントの間に滑り込み筋短縮

参考)看護roo!

- 骨格筋の構造 -

- Ca2+による骨格筋収縮の開始 -
看護roo!

💁 筋肉に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)