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2024-01-12

監察医・検視官・警察医など

いずれの職種も異状死体(確実に診断された内因性疾患で死亡したことが明らかである死体以外の全ての死体)を担当する.なお変死体は異状死体の中で犯罪性が否定できない死体であるが,多くは孤独死などの自宅での死亡である.

監察医(Medical Examiner) 
  • 死因不明かつ犯罪性のない行政解剖を担う医師(都道府県の公務員).同制度の実施は一部に限られる(東京23区・大阪市・神戸市の3都市のみ)

検視官(Coroner)
  • 現場で犯罪性が不明の変死体の検視を行う警察官で医療従事者ではない.死体検案書は監察医・警察医が作成する.検屍官とも言うが検死官は誤り

警察医/警察嘱託医
  • 警察の依頼で検案を行う医師(開業医の先生が多い).上記3地域以外では,死体検案書の作成あるいは行政解剖を担当(事件性なら司法解剖を依頼)

法医/法医学医/法医解剖医
  • 医師免許を有する法医学者で,捜査機関から運ばれてくる犯罪の可能性がある遺体の司法解剖を行いその死因を究明する.現在,本邦には150名程度

(投稿者 川崎)

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