📚 薬剤性髄膜炎(総論)
- 概要 特定の薬剤投与により生じる無菌性(非感染性)の髄膜炎
- 実際 頭痛・発熱・項部硬直を呈するが髄液糖は正常,培養陰性
- 原因 IVIGとNSAIDsが二大原因薬剤,他は抗菌薬・ワクチン他
- 頻度 329症例でIVIG 29.8%,NSAIDs 13.8%,抗菌薬 11.0%
- 経過 被疑薬中止で96%が完全回復ないし軽微な後遺症にとどまる
💊 NSAIDs誘発性髄膜炎
- 概要 NSAIDs内服後に生じる無菌性髄膜炎,イブプロフェンが最多
- 実際 発熱・頭痛・項部硬直を呈し細菌性に類似するが糖は正常
- 背景 SLEなどの自己免疫性結合組織疾患を背景に生じやすい
- 特徴 36例中61%が自己免疫疾患合併,61%が再発の既往あり
- 関連 構造の異なる他のNSAIDsでも再燃しうる交差反応性あり
- 治療 中止のみで数日以内に回復,以後はNSAIDs全般を避ける
💉 免疫グロブリン(IVIG)誘発性髄膜炎
- 概要 IVIGを投与した24〜72時間以内に生じる無菌性の髄膜炎
- 実際 激しい頭痛・項部硬直・羞明・発熱を呈し多くは自然軽快
- 背景 最大の危険因子は片頭痛の既往(免疫複合体性過敏反応)
- 頻度 既往ありで発症率50%,既往なしで4%と大きな差がある
- 因子 高用量投与・急速輸注・自己免疫疾患合併んどが危険因子
- 対策 緩徐輸注・十分な補液・前投薬で予防,反復例は皮下製剤
(投稿者 川崎)








