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2026-07-14

論文 🏆

  • 2026 FIFAワールドカップもそろそろ4チームに絞られてきました(今朝は6時からで、イングランドがノルウェーに勝利)。予想通りフランスが圧倒的な強さで順当に駒を進めています(本投稿作成時)。
  • 循環器内科のメンバーでサッカーの話をしているときに、2018年ロシア大会の時に、当院で経験した心筋梗塞の症例が話題になりました。本ブログにアップされていないようなので投稿しておきます。
  • 日本 vs ベルギー戦(ベスト16)で、午前3時にキックオフでした。日本が(奇跡的?)に2点リードしたのですが、同点に追いつかれました。まさにそのタイミングで胸痛が出現した中年男性です。
  • 確か午前5時前に呼び出しの電話があって、病院に向かいました。心電図変化も典型的なST上昇ではなかったため、「MIじゃなくて、蛸だな~」と思っていました。でも冠動脈が閉塞していました。


裏話
  • ちょうど先日、この患者さんが外来を受診されました。ワールドカップの最中でもあるため、「8年前、懐かしいですね~」と談笑しました。もっとも今回の北米大会も、早朝の試合が多いので、油断はできませんが…😅
  • 本例を論文にしてくれた初期研修の先生が、2019年4月の医学生・研修医の日本内科学会ことはじめで発表してくれました。その時にSNSでともてバズっていました。(本例は後にアップ済だったことが判明しました)

💁 論文の過去投稿は コチラ(ウェブ版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-07-13

フィジカル広場✨LIVE

  • 身体所見は、画像診断が発達した今日でも大切です。診断に役立つだけでなく、臨床に彩りを添え、診療を楽しくしてくれるからです。そんなベッドサイド技術をリアルに学ぶ場がフィジカル広場ライブです。
  • 職種や学閥の垣根を越え、誰もが身体所見を学べる場の創設を目指しました。また日頃、皆様が抱いておられる疑問や悩みを解決できるよう、双方向型のスタイルを採用しています。願いは医療の質の向上です。
  • 身体所見の達人による30分のレクチャー後に、30分の質問コーナーがあります。参加費は1回ワンコイン(500円)で、1週間のオンデマンド視聴付。明日からの臨床にきっと生かせる知識をお届けいたします。


😎 独り言
  • 講師の先生方に抑えた謝礼で協力してもらっても、当面は赤字運営です。しかし参加者が増加してくれば、継続配信できる目算は充分にあります。それまでは何とか持ちこたえるつもりです。
  • 視聴者からの質問はQ&Aからですが、挙手時にはホストがカメラと音声の権利を付与するつもりです。理想は以前に関西であった「UCG談話会」のようなワイワイ・ガヤガヤした雰囲気です。

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-07-12

医療保険あれこれ

  • ERに搬入された外傷例で使用する保険とその点数(円換算)に少し誤解があったので、生成AIに頼んでまとめてもらいました。

制度 使用状況 1点の単価 患者負担 特徴
健康保険 日常生活での病気やけが
(風邪、高血圧、肺炎、転倒による骨折など)
10円 原則1~3割 全国共通の診療報酬点数表を使用する。
自賠責保険 交通事故によるけがの治療
(自動車・バイク事故など)
20~25円程度
(医療機関が各自設定)
原則なし 健保点数表を基礎とするが、単価は保険会社との契約や地域慣行によって異なる。
労災保険 業務中・通勤中のけがや病気
(仕事中の外傷、通勤災害など)
12円
(一部11.5円)
なし 健康保険ではなく労災保険を使用する。
一部の診療報酬は労災独自の算定基準がある。

(投稿者 川崎)

2026-07-11

ソバーキュリアス Sober Curious

  • アルコールを飲めるが飲まないという姿勢や状況(≒ 飲まない生き方)
  • sober(しらふ)とcurious(好奇心旺盛な)の2語を組み合わせた造語
  • 英ジャーナリスト Ruby Warrington が2021年に出版した本のタイトル
  • 日本では“飲んでもいいし飲まなくてもいい”というニュアンスがある
  • 欧米では酒に強いためアルコール依存症になりやすい社会背景を含む



(投稿者 川崎)

2026-07-10

YUMIKOユミコ- LITAリタ catheter


😐 追加コメント
  • 冠動脈バイパス(CABG)術前に内胸動脈を造影する機会は減りましたが、今でもYUMIKO-LITA catheterを時々見かけます。先日のアンギオカンファでこのユミコ・カテが話題になったので、懐かしくなって本ブログにまとめてみました。
  • 当院でも初期からYUMIKO-LITAカテーテルを使用し、2003年には左内胸動脈(RITA)にも応用できることを報告しています(下図)。この症例報告を三宅先生が論文で引用されていたのを見た記憶があるのですが、探しきれませんでした。

(投稿者 川崎)

2026-07-09

今週の一枚 🎯

立ち上がり時のめまいで来院した症例

🔒 解説
  • 右眼の睫毛徴候陽性かつ右鼻唇溝は明らかに浅い
  • 起立は不安定で右へ容易に転倒(lateropulsion) 
  • MRIで右延髄外側にDWI高信号 (A) +ADC低下 (B)
  • 最終診断は右延髄外側梗塞(ワレンベルグ症候群

🔓 臨床裏話
  • 本例のめまい感は頭位変換後30秒ほど持続し、安静により軽減しました。来院時には明らかな神経学的な異常所見がなく、頭部CTやMRIにも特記すべき異常所見はありませんでした。
  • BPPV(良性発作性頭位めまい症)と診断して耳鼻咽喉科に入院してもらいました。しかし、その後に右側顔面の異常が顕性化し、MRI再検(上記画像)で最終診断に辿り着きました。

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-07-08

蜂窩織炎と炎症反応

  • 先日、炎症反応(白血球数やCRP)が正常である下腿の蜂窩織炎の症例を経験しました。発症直後ではなくて、下腿の発赤や腫脹、熱感、圧痛(ケルススの四徴候)はしっかりありました。 
  • 個人的には「蜂窩織炎の診断がどうなんだろ~」と思っていました。しかしその後、別の指導医の先生から、論文上は炎症反応が目立たない蜂窩織炎は意外に少なくないことを教えてもらいました。
  • 蜂窩織炎の症例で白血球増多とCRP上昇の頻度は、各々34~50%および77~97%だそうです(Neth J Med 2017;75:366-78Int J Dermatol 2010;49:1012-7J Infect 2005;51:383-9
  • 逆に蜂窩織炎で入院した259人中30.5%が誤診で、正しくはうっ滞性皮膚炎やうっ滞性潰瘍、痛風、心不全、非特異的浮腫、深部静脈血栓症だったようです(JAMA Dermatol 2017;153:141-6

- 蜂窩織炎:白血球数(A)、赤沈(B)、C反応性蛋白(C)、プロカルシトニン(D)と体温との相関 -

(投稿者 川崎)

2026-07-07

ハッピーハート症候群 Happy Heart Syndrome

  • たこつぼ症候群(takotsubo syndrome )は先行するストレスと関連が多い
  • 通常はネガティブな誘因でbroken heart syndrome(失恋症候群)とも呼ぶ
  • 一方、快い感情が引き金のhappy heart syndrome(幸福感症候群)も存在
  • 蛸壺心筋症レジストリ2,482人中910人(36.7%)で感情的なトリガーを確定
  • その内、ネガティブな誘因が95.9%で、喜びは4.1%(全タコツボ症例の1.5%)
  • ハッピーハート例は通常より男性に多く、心尖部以外のバルーニングが多い
  • 短期と長期の転帰は、通常のたこつぼ症候群とハッピーハート症候群で類似


- ハッピーハート症候群の具体的な快感誘因 -

  • 誕生日パーティーまたは家族のお祝い(7例)
  • ロマンチックな瞬間またはデート(4例)
  • 結婚式(3例)
  • 良い知らせを受けた人(2例)
  • 公の場での芸術的パフォーマンス(喜び)(2例)
  • 感動的な家族の再会(2例)
  • リラックスできるスパ訪問中または訪問後(2例)
  • お気に入りのサッカーチームが試合に勝利(1例)
  • 友人の誕生日パーティーでの感動的なスピーチ(1例)
  • パリでの休暇(楽しい期待)(1例)
  • 大晦日に初めて孫の世話(喜び)(1例)
  • 家族がリンパ腫から回復(1例)
  • 休暇中(ボートに乗って花火を見るなど)(1例)
  • 孫の洗礼(1例)
  • 音楽コンサート中に心地よい感情的な記憶が呼び起こされる(1例)
  • 大きな賞を獲得した後(1例)
  • 息子がテレビで(パラリンピック開会式を)観戦中(1例)
  • クリスマスディナーの準備中(楽しい期待感)(1例)
  • 家族問題の解決 ガーデニング中(楽しい)(1例)
  • 孫が生まれた後(1例)


🐙 おまけ
  • 今回、我々が経験した症例は、大好きなゴルフの練習中に生じたたこつぼ心筋障害でした。特にミスショットをしてストレスがかかったわけではありません(ナイスショットで嬉しかったかどうかは不明ですが…)。おまけに同疾患で多い高齢女性ではなくて、高齢男性で、典型的な心尖部バルーニングと少し異なった左室形態もハッピーハート症候群に合致でしょうか?

(投稿者 川崎)

2026-07-06

循環器フィジカル - 100本ノック -


循環器領域の身体所見を学習するために作成された無料アプリ「循環器フィジカル -100本ノック-」の動画版です.2026年4月から循環器Physical Examination講習会の公式SNSに毎週金曜日にアップしています.こちらのコンテンツにも2週分ずつまとめてアップします.

👻「フィジカルノック」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-07-05

irAEアイアールエーイー:immune-related adverse events

  • 免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)は,免疫チェックポイント分子またはそのリガンドに結合し,免疫抑制シグナルの伝達を阻害することで抗腫瘍効果を示す.
  • 2014 年に抗ヒトPD-1モノクローナル抗体であるニボルマブが悪性黒色腫に対して承認されて以降,種々のICIが開発されたが,免疫関連有害事象irAE)と呼ばれる副作用を生じることがある.
  • 代表的な irAE は皮膚障害,腎機能障害,血液障害(血小板減少性紫斑病,溶血性貧血,赤芽球癆, 無顆粒球症),間質性肺炎,筋炎,ギランバレー症候群,脳髄膜炎,1型糖尿病,甲状腺機能障害



(投稿者 川崎)