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2026-10-15

今週の一枚 🎯

不整脈で入院中の高齢者が数日前から頚部痛を発症した高齢女性


(投稿者 川崎)

2026-10-14

馬鈴薯肝ばれいしょかん Potato liver

  • 肝臓の表面に大小不揃いの粗大な結節が突出し,ジャガイモのような肉眼像を呈する病態
  • 古い表現で現在の形態学的分類における大結節性肝硬変(macronodular cirrhosis)と共通
  • 不規則な結節(数mm~数cm)が生じ線維性隔壁で肝正常構造が改築され肝表面に凹凸
  • 馬鈴薯肝(potato liver)という形態に特異的な治療法はなく、肝硬変に対する治療を行う

- 馬鈴薯肝を呈した44歳女性 -

(投稿者 川崎)

2026-10-13

長期収載品の選定療養

  • 患者さん「前回から,薬局での支払いが増えました」
  • 担当医師「えっ?  Aさんのお薬は変えていませんが」
  • 患者さん「6月から薬のルールが変わったそうです」
  • 担当医師「薬のルール?  変わった?  何だろう??」

🏁長期収載品の選定療養
  • 後発品(ジェネリック)がある先発品を患者が自分の希望で選んだ場合、通常の自己負担とは別に「特別の料金」がかかる制度
  • 2024年10月に始まり、2026年6月からその水準が変更された(患者負担が先発品と後発品の価格差の1/4から1/2へ上げられた)
  • たとえば価格差が1,000円なら、これまでの追加負担は250円(+消費税)であったが、2026年6月からは500円(+消費税)
  • 対象となる薬は、後発品の発売から「5年以上」または「置換率50%以上」が基本的な条件(具体的な対象医薬品リスト)
  • もちろん医療上の必要性がある場合には、処方箋の「変更不可(医療上必要)」にチェックして対応するという使い分けになる

【窓口での案内チラシ】

(投稿者 川崎)

2026-10-12

循環器フィジカル - 100本ノック -


循環器領域の身体所見を学習するために作成された無料アプリ「循環器フィジカル -100本ノック-」の動画版です.2026年4月から循環器Physical Examination講習会の公式SNSに毎週金曜日にアップしています.こちらのコンテンツにも2週分ずつまとめてアップします.

👻「フィジカルノック」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-10-11

医療安全管理部門等が把握すべき重大事象:A類型とB類型

💣 3つの類型
  • A類型:患者への影響度が大きく、確実に回避する手段が普及している事象
  • B類型:患者への影響度が大きく、回避可能性は事象により異なる事象
  • C類型:患者への影響度が比較的小さい事象

重大事象の定義:A類型とB類型
(投稿者 川崎)

2026-10-10

頚静脈波形のy谷

  • 先日、身体所見のセッションで本物の匠の先生の講演を聞きました。自分の講演と重なったため、一部しか視聴できませんでしたが、とても深い解説でした。
  • 忘れないためにもここに記録しておきます。頚静脈波形の復習 ➜ v波≒右房への流入、y下降≒右室への流入(その他の詳細は以前の投稿を参照してください)

🚨 正常例でy下降が小さい2つの機序
  1. 正常では右房v波圧は2〜3 mmHgと低く、三尖弁開放時のRA圧(v波)−RV圧較差が小さい。 よってy下降は小さい
  2. 右房のバッファー効果。正常の右房は伸び縮みしやすいため、容量変化に伴う圧変化が乏しい。よってy下降が小さい。

🚩 右房圧(v波)が高いにもかかわらずy下降が減弱消失する場合
  • 拡張早期からの右室流入障害の存在 → 三尖弁狭窄・肥大型心筋症・心タンポナーデ (※右房圧の上昇した心膜液貯留例でy下降があれば心タンポナーデが否定できる)

(投稿者 川崎)

2026-10-09

心房性クリック Atrial click

💁 論文抄録のAI訳
  •  32例の心房性クリック症例を提示し、その臨床像と考えられる成因について検討した。「心房性」クリックとは、心房収縮期に低周波成分を伴わずに記録される鋭い音(snappy sound)と定義した(Figure 1)。振幅の大きい第Ⅳ音の高周波成分(Figure 2)は除外した。
  • 基礎疾患は多彩であり(Table 1)、心房性クリックを有する症例に共通する特異的な臨床像は、いずれの疾患単位においても認められなかった。
  • 心房性クリックは胸骨左縁第3肋間で最もよく記録され(Figure 8)、P波開始後130msec(時点)に出現した。第Ⅳ音との一致は32例中13例に認められたが、そのタイミングは一定せず、両者が完全に同時に生じることはなかった。
  • 心房性クリックは、ごく僅かな心膜摩擦音を伴って存在することがあり、自然経過により、あるいは薬理学的な介入や呼吸により、摩擦音へと変化することがあった。さらに、活動性心膜炎の摩擦音に続いて心房性クリックが出現する例、あるいはその逆の例もみられた。心腔内心音図では、心房性クリックが心腔内で見出されることは稀であった。収縮中期〜後期クリックとは対照的に、心房性クリックは心膜起源であると考えられた。

 
😑 独り言
  • クリックと言えば僧帽弁逸脱の収縮期クリックです(自験例).体位でかなり変化するため油断はできません(過去の投稿).されにクリックは(稀ながら)拡張期にも出現することがあります(自験例).そして今回,心房性クリックとは…The click (plot) thickens(謎はますます深まる)

(投稿者 川崎)

2026-10-08

今週の一枚 🎯 あれ? 😐いつもと違う

ふらつきと息切れで来院(座位)

😦 解説
  • 座位で右の鎖骨上窩に拍動あり
  • 頚部の正中にも隆起(前頸静脈)
  • よく見ると拍動は大きさが変動
  • 稀に隆起が大きくなる(矢印)
  • キャノンa波(大砲A波)疑い
  • ECGで3度房室ブロックを確認

😶 臨床現場
  • 本例は近医クリニックで徐脈を指摘されて、当科を紹介受診したご高齢の方です。症状はなく、何度か行った長時間心電図記録で最大の心室静止は2-3秒であったため、経過観察中でした。
  • 今回の受診も、3ヵ月毎の定期受診でした。直前に行っていたハートノート(1週間型のホルター心電図)の結果に問題がないことを確認後に、患者さんに診察室へ入ってもらいました。
  • しかし入室から椅子に座られる間に、以前にはなかった頚部の拍動に気が付きました。その後、ご本人から、1週間前からふらつき・数日前から息切れがあることを教えてもらいました。
  • 完全房室ブロックだけならcannon a waveを認めるのみです。本例はその後、徐脈による心不全を合併したため、座位で内頚静脈の拍動が陽性になったと思われました。症状にも合致

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-10-07

🏆 論文

  • 当院初期研修医の大野先生が循環器内科で経験した症例が出版されました🎉
  • 左室駆出率が保持された非代償性心不全(HFpEF)を呈した70代後半の患者
  • 冠動脈CT検査では右バルサルバ洞から起始する単一の冠動脈と思われました
  • CAGで右冠動脈から良好な側副血行路を介した左冠動脈の逆行性灌流を確認
  • 教訓:先天性LMCA閉鎖症は典型的な狭心痛を伴わない高齢者にもあり得る

🚀 独り言
  • 実はLMTの先天性閉塞は数年前にも経験したことがあったため(40代男性/その症例の論文 → コチラ)、本例の診断は比較的スムーズでした。
  • 本例を再び論文化した理由は、その年齢でしょうか。本疾患は小児~壮年に多く、検索範囲では最高は70代の3例でした(本例は78歳で最高齢)

👉「論文」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-10-06

論文 🏆

  • 当院初期研修医の山中先生が循環器内科で経験された症例が出版
  • 完全房室ブロックを生じた3日後に気胸を発症したCOPD症例です
  • 心疾患の発症後に呼吸様式が変化して気胸を生じる可能性を言及

- 来院時の心電図と胸部X線 -

💁 論文の過去投稿は コチラ(ウェブ版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)