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2026-09-22

インパクトファクター Impact factor

🔍 現時点の医学系雑誌のインパクトファクターのランキング(生成AI作成)

順位 雑誌名 インパクトファクター
1 CA: A Cancer Journal for Clinicians 685.2
2 The Lancet 109.0
3 New England Journal of Medicine(NEJM) 84.5
4 JAMA 65.4
5 BMJ 55.1
6 Nature Medicine 52.5
7 European Heart Journal 45.3
8 Circulation 41.3
9 JACC 22.3
10 Circulation Research 18.0


🔎  現時点の全領域のインパクトファクターのランキング(生成AI作成)

順位 雑誌名 分野 インパクトファクター
1 CA: A Cancer Journal for Clinicians 腫瘍学 685.2
2 Nature Reviews Molecular Cell Biology 細胞生物学 118.0
3 The Lancet 医学(総合) 109.0
4 Nature Reviews Microbiology 微生物学 104.6
5 MMWR Surveillance Summaries 公衆衛生 96.9
6 Nature Reviews Clinical Oncology 腫瘍学 94.6
7 Nature Reviews Drug Discovery 薬理学 91.2
8 New England Journal of Medicine(NEJM) 医学(総合) 84.5
9 Nature Reviews Materials 材料科学 83.3
10 Signal Transduction and Targeted Therapy 分子医学 81.2


👻 独り言
  • CA: A Cancer Journal for Cliniciansというダントツの医学誌ですが、今まで聴いたことがありませんでした。調べてみると、隔月に出版され掲載される論文は1~2編のようです。オープン形式で、癌関連のGlobal Cancer Statisticsのような世界的にヘビーサイテーションされる総説が主なため、とんでもない数値をたたき出しているようです。同雑誌のホームページによると、投稿から最初の判定は2日(中央値)で、採択率は31%もあるようです。
  • 一方、世界的に有名なNatureのインパクトファクターは56.1、Scienceは45.8です。Natureの全投稿に対する採択率は約8%で、多くはピアレビューに回る前の「デスクリジェクト」(編集部の初期審査での不採択)のようです。Scienceの採択率も約7%未満(年間約12,000〜13,000件の投稿のうち採択は約800件)です。投稿の約80〜85%が査読に回る前のデスクリジェクトで、査読まで進んだ論文に限ると採択率は約30〜35%のようです。

(投稿者 川崎)

2026-09-21

心臓MRIのblack-blood(BB)法

♣ T2WBB(T2 Weighed Black Blood)
  • Spin echoシーケンスを用いて撮影し、血液の信号をゼロ(黒)とする.T2強調像での心筋内高信号域は心筋浮腫を反映すると考えられており,急性虚血や炎症性変化に伴う所見とされる.
  • 下図(Fig. 10)は心筋炎例のT2強調画像と遅延造影像の比較である.心筋炎では心筋中層から外膜側が侵されることが多く,LGE陽性部分にも一致して,炎症および浮腫を反映している.

♠ T1WBB(T1 Weighed Black Blood)
  • 心筋脂肪変性を検出するプロトコールである.ARVC(Arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy:不整脈原性右室心筋症)の心筋脂肪変性や腫瘍の性状評価を目的として撮影する.
  • 従来の脂肪変性検出は疑陽性が多いが,このプロトコールによる右室および左室心筋の脂肪変性検出はARVCの診断や生検部位の参照としても有用で,簡便にも撮影できるので利用価値は高い.

💁MRIのブラッドブラック法の過去の投稿 → コチラ
(投稿者 川崎)

2026-09-20

ジアゼパム点鼻液 (スピジアⓇ)

  • 国内初のジアゼパムの鼻腔内投与製剤(2025年12月24日に発売)
  • 効果はてんかん重積状態(2歳以上で重積状態へ移行する恐れ含)
  • 医療機関外で医療者や介護者による投与可なレスキュー薬(下記)

📘 医政医発0415第1号(令和8年4月15日)より

学校、保育所、認定こども園、家庭的保育事業等、放課後児童健全育成事業、子育て短期支援事業、児童育成支援拠点事業、放課後子供教室、認可外保育施設、児童自立生活援助事業、児童発達支援、放課後等デイサービス等(以下「学校等」という。)に在籍又は利用する幼児、児童、生徒、学生(以下「児童等」という。)がてんかん発作を起こし、生命が危険な状態等である場合に、現場に居合わせた教職員を含む職員又はスタッフ(以下「教職員等」という。)が、ジアゼパム点鼻液(「スピジア®」)を自ら投与できない本人に代わって投与する場合が想定されるが、当該行為は緊急やむを得ない措置として行われるものであり、次の4つの条件を満たす場合には、医師法(昭和23年法律第201号)第17条違反とはならないと解してよい。
  1. 当該児童等及びその保護者が、事前に医師から、次の点に関して書面で指示を受けていること。学校等においてやむを得ずジアゼパム点鼻液を使用する必要性が認められる児童等であること、ジアゼパム点鼻液を使用する際の留意事項
  2. 当該児童等及びその保護者が、学校等に対して、やむを得ない場合には当該児童等にジアゼパム点鼻液を使用することについて、具体的に依頼(医師から受けたジアゼパム点鼻液を使用する際の留意事項に関する書面を渡して説明しておくこと等を含む。)していること。
  3. 当該児童等を担当する教職員等が、次の点に留意してジアゼパム点鼻液を使用すること。当該児童等がやむを得ずジアゼパム点鼻液を使用することが認められる児童等本人であることを改めて確認すること、ジアゼパム点鼻液を使用する際の留意事項に関する書面の記載事項を遵守すること
  4. 当該児童等の保護者又は教職員等は、ジアゼパム点鼻液を使用した後、当該児童等を必ず医療機関で受診させること。

(投稿者 川崎)

2026-09-19

再確認:アミオダロンの血中濃度

📖 アミオダロンのClinical Question 6
  • 血中濃度が2.5~4 μg/mL(2500~4000 ng/mL)以上になると神経系や消化器系の副作用が発現してくるという報告がある.肺毒性については慢性期の高用量や高血中濃度との関連を示唆する報告もあるが,その詳細な臨床データはない.日本では欧米に比し低用量で用いられており,通常の治療中に血中濃度が2.0 μg/mL(2000 ng/mL)を超えることはまずない.このため,濃度依存性とされる肝,神経,皮膚に関する副作用の頻度は欧米に比し低い.ただし,低用量治療であっても,甲状腺機能障害や肺毒性は発現する.日本人でのアミオダロン肺毒性発現の要因を検討した報告では,年齢,維持量,デスエチルアミオダロン血中濃度が有意であり,低用量であってもデスエチルアミオダロン血中濃度が 0.6 μg/mL(600 ng/mL) 以上になると,肺毒性のリスクが高まる.(※赤色は投稿者が追加)


💣 アミオダロンの復習
  • アミオダロンの分布容積は66 L/kgと非常に大きく大半は血管外の組織に分布
  • 脂溶性がとても高いため,心臓への分布を血中濃度のみから把握するのは困難
  • 消失半減期が長く,経口薬連投後で14~107日,単回静注後でも14.6±7.9日
  • 経口投与では生物学的利用率が35~65%と低く,消化管からの吸収は不完全
  • ほとんどが肝で代謝され主な代謝物にデスエチルアミオダロンが知られている
  • デスエチルアミオダロンは活性代謝物で,薬理効果はアミオダロンとほぼ同等


(投稿者 川崎)

2026-09-18

香雪こうせつ記念病院

  • 医師A「松下記念病院松下幸之助さんの病院ですね」
  • 投稿者「そうです。現在の病院は4代目にあたります」
  • 医師A「ということは、香雪記念病院の関連ですか?」
  • 投稿者「香雪? すいません、聞いたことありません」
  • 医師A「だって幸之助さんはすごい金持ちだったから」

- 香雪記念病院 -
  • 兵庫県西宮市に昭和42年(1967年)に開院した「高級ホテル」のような病院
  • 朝日新聞社の創業者・村山龍平氏の没後30年を記念し計画(香雪は彼の雅号)
  • 建坪2,200坪、病床111床で建設費は土地込みで約13億円(当時としては破格)
  • オープンシステム導入(患者がかかりつけ医を連れてきて診療を受けられる)
  • 病室のほとんどが個室で最上階には一流ホテル料理人による本格的レストラン
  • 老朽化などで2002年に大規模改修され現在は西宮協立リハビリテーション病院

(投稿者 川崎)

2026-09-17

災害診療記録/J-SPEED

  • 災害診療記録とは災害医療チームが使用する診療録標準様式(標準カルテ)
  • J-SPEEDとは、災害診療記録とセットで運用される診療日報標準様式である
  • J-SPEED=Japan-Sur veillance in Post Extreme Emergencies and Disasters
  • 世界保健機関が提唱するSPEEDを日本の災害医療体制(DMAT等)へ標準化
  • J-SPEED情報提供から災害診療記録/J-SPEED診療日報がダウンロード可能

災害医療記録・J-SPEEDの概要


熊本地震のJ-SPEEDデータ(2016年)

(投稿者 川崎)

2026-09-16

大動脈僧帽弁カーテン Aortomitral curtain

  • 大動脈弁と僧帽弁の間をつなぐ線維性の膜状構造(心臓の線維骨格の一部) 
  • 具体的には大動脈弁左冠尖・無冠尖と僧帽弁前尖の間をつなぐ組織(下図)
  • 別名は僧帽弁大動脈間膜様部(intervalvular fibrosa)やaortomitral continuity
  • 感染性心内膜炎で弁輪周囲膿瘍あるいは偽性瘤を形成しやすい部位として重要
  • 外科的には大動脈弁と僧帽弁の同時再建(Commando手術など)で操作必要
  • 不整脈領域では心室期外収縮や心室頻拍など心室性不整脈の基盤となりうる
  • 石灰化しやすくTAVR(経カテーテル大動脈弁置換術)では穿孔のリスク部位


大動脈僧帽弁カーテンのシェーマ

(投稿者 川崎)

2026-09-15

悪性水腫菌(Clostridium septicum

  • グラム陽性の芽胞形成偏性嫌気性桿菌で土壌中などに広く分布している
  • 牛や馬など家畜の創傷感染症「悪性水腫」の原因菌として同定された菌
  • α毒素による壊死性筋炎から急速かつ進行性の菌血症性ショックに陥る
  • 誘因は好中球減少や大腸癌による腸管粘膜バリアの破綻(8割が癌合併)
  • 診断は血液培養・グラム染色、CTでの軟部組織ガス像評価(下の写真)
  • 治療は緊急外科的デブリードマンと広域抗菌薬(+悪性腫瘍への対応)
  • 生存率は C. septicum 菌血症で50%,ガス壊疽合併例では21%まで低下


大腸癌穿孔を伴う悪性水腫菌によるガス壊疽例(来院16時間で死亡)
(投稿者 川崎)

2026-09-14

循環器フィジカル - 100本ノック -


循環器領域の身体所見を学習するために作成された無料アプリ「循環器フィジカル -100本ノック-」の動画版です.2026年4月から循環器Physical Examination講習会の公式SNSに毎週金曜日にアップしています.こちらのコンテンツにも2週分ずつまとめてアップします.

👻「フィジカルノック」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-09-13

グロームス腫瘍(グロムス腫瘍)  glomus tumor

  • グロムス体(皮膚の動静脈吻合で体温調節・血圧制御に関与)由来の良性腫瘍
  • 1812年にWoodが初めて記載し、1924年にMassonがグロムス体由来を確立した
  • glomusはラテン語で「糸くずの玉」や「毛糸玉」、「小さな球体」を意味する
  • 全軟部腫瘍の2%未満で、手指の爪下に好発し「爪下グロムス腫瘍」と呼ばれる
  • 三徴は疼痛・限局性圧痛・寒冷過敏性で駆血で疼痛消失(Hildreth's sign、
  • ダーモスコピーや超音波、MRIが病変の局在把握に有用で確定診断は病理組織
  • 鑑別診断は血管腫、静脈奇形、外骨腫、粘液嚢腫、悪性黒色腫、神経腫など
  • 治療は経爪的アプローチによる外科的完全切除で、完全摘出後の再発は少ない

引用)Eplasty 2008;8:e48、他

- 薬指のglomus腫瘍を有する44歳女性 -
3か月前から爪の変色、痛み、冷感の増強を訴えて来院。術前の爪の状態(左)、爪甲除去後の病変(中央上)、爪母からの腫瘍切除(中央下)、および術後2年経過した軽度の爪の変形を示す画像(右)。

(投稿者 川崎)