労作時の息切れと心雑音で紹介受診
😦 解説
- 心室中隔の基部から中部に肥大あり
- 僧帽弁が収縮期に前方運動している
- 両者から閉塞性肥大型心筋症を疑う
- (不自然な乳頭筋の付着部位も合致)
- よく見ると下側壁に壁運動低下あり
- 冠動脈造影ではその灌流血管に狭窄
- 冠動脈バイパス+心筋切除術を実施
😶 臨床現場
- 非対称性中隔肥大(ASH: asymmetric septal hypertrophy)と僧帽弁収縮期前方運動(SAM: systolic anterior motion)がそろえば、閉塞性肥大型心筋症を考えます。
- 肥大型心筋症では、本例のように僧帽弁複合体(mitral valve apparatus:弁尖・弁輪・腱索・乳頭筋)の異常を伴うことも稀ではありません(Circulation 1992;85:1651-60)。
- 受診契機となった「労作時の息切れ+心雑音」は閉塞性肥大型心筋症で説明できますが、偏在性の左室壁運動異常もあり、当初から冠動脈疾患の合併を疑っていました。
- 目立つ(稀な?)所見(SAM+ASH)にはつい目を奪われがちですが、たまたま合併しているありふれた疾患を見逃さないことの大切さを、改めて実感した症例でした。
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(投稿者 川崎)








