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2026-07-29

AI 聴診器の研究から

TRICORDER 試験 👀 Lancet 2026;407(10529):704-15
  • 背景: 心血管疾患の早期発見は、世界的な公衆衛生上の優先事項である。人工知能(AI)搭載聴診器は、心不全、心房細動、弁膜症(VHD)のポイントオブケア検出において、優れた性能特性を発揮する。
  • 方法:英国のプライマリケア診療所を、介入群(日常診療におけるAI聴診器の使用に関するトレーニングと導入)または対照群(日常診療)に1:1でクラスター無作為化した。心臓検査中、AI聴診器は15秒間の単誘導心電図と心音図信号を記録し、3つのAIアルゴリズムに入力して、左室駆出率低下(≤40%)、心房細動、およびVHDの有無に関する二値予測を返した。
  • 結果:205の診療所がランダムに割り当てられた (介入群に96施設 [登録患者 701,933人]、対照群に109施設 [登録患者851,242人])。介入群の診療所では、心不全の検出はグループ間で差がなかった (IRR 0.94 [95% CI 0.86-1.02])。地域ベースまたは病院ベースの診断に差はなかった (p>0.05)。 
  • 解釈: AI聴診器を日常的なプライマリケアに導入しても、導入後12か月経過しても心不全の検出率や地域ベースの診断率は有意に増加しなかった。ただしAI聴診器の使用は、心不全、心房細動、弁膜症の検出率の有意な上昇と独立して関連していた。


😑 独り言
  • 少し分かりにくい結果かな~と思います。特に「AI聴診器の使用は、心不全、心房細動、弁膜症の検出率の上昇と関連するが、心不全の検出率や地域ベースの診断率は有意に増加しなかった」という点です。抄録の解析はIntention-to-treat analysisですが、図のPer-protocol adjusted incidenceでは差がありそうです(両解析法の違い
  • これに関する筆者らのコメントAI訳 →「アルゴリズムの性能は良好であったにもかかわらず、3疾患の検出率の向上は集団規模では達成されず、使用状況に依存することが明らかになった。また、実世界での導入において克服すべき大きな課題、例えば低い利用率や関連するワークフローの不整合なども明らかになった。」…なるほど(!?)

💁 AI(人工知能)に関する過去投稿は コチラ(PC版なら右下欄から選択可能)

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(投稿者 川崎)

2026-01-19

ChatGPT(GPT-5.2)の返答

  • AIを仕事で利用する頻度がとても増えました.とんでもない嘘を自信満々で答えるときがあるため,返答を鵜吞みにすることはできません.しかし大いに参考になります(特に基本的な知識がある領域)
  • AIは進化がとても早い領域です.その変化を知るため現時点のレベルをまとめておきます.各設問に対するAIの答えをそのまま記載します.忘れなかったら😅1年後に同じことを最新AIに問うてみます

 
Q1 心尖拍動の臨床的意義を200語程度にまとめてください
  • 心尖拍動は左心室収縮により生じる胸壁の拍動で、心機能評価に重要な身体所見である。正常では左第5肋間・鎖骨中線上に触知され、範囲は限局する。外側・下方への偏位は心拡大を示唆し、びまん性で強い拍動は左心室肥大や容量負荷を考える。触知困難な場合は肺気腫や肥満が原因となることがある。このように心尖拍動は心疾患の存在や重症度推定に有用である。

Q2 心音の臨床的意義を200語程度にまとめてください
  • 心音は心臓の弁運動や血流変化により生じ、心機能や弁膜症評価に重要な身体所見である。第Ⅰ音は房室弁閉鎖を反映し、増強は頻脈や僧帽弁狭窄、減弱は心筋障害を示唆する。第Ⅱ音は半月弁閉鎖音で、分裂の変化は肺高血圧や右脚ブロックなどの診断に有用である。第Ⅲ音は容量負荷や心不全、第Ⅳ音は心室拡張障害を示すことが多い。さらに心雑音の有無や性状から弁膜症や先天性心疾患の推定が可能であり、心音聴診は非侵襲的に循環器疾患を評価できる基本かつ重要な診察手技である。

Q3 頚静脈拍動の臨床的意義を200語程度にまとめてください
  • 頚静脈拍動は右心系の圧・容量状態を反映する重要な身体所見である。内頚静脈の拍動を観察することで中心静脈圧を推定でき、右心不全、容量負荷、脱水の評価に有用である。正常では半坐位で鎖骨上に軽度の拍動を認める程度であり、明らかな怒張は右心不全、三尖弁閉鎖不全、心タンポナーデ、収縮性心膜炎などを示唆する。波形の観察も重要で、a波増高は右房圧上昇、v波増高は三尖弁閉鎖不全を考える。Kussmaul徴候(吸気時の頚静脈怒張増強)は収縮性心膜炎や右室梗塞に特徴的である。頚静脈拍動は非侵襲的かつ迅速に右心機能を評価でき、循環動態把握に欠かせない所見である。

Q4 頚動脈拍動の臨床的意義を200語程度にまとめてください
  • 頚動脈拍動は左心室からの駆出血流を直接反映する重要な身体所見であり、心拍出量や大動脈弁疾患の評価に有用である。正常では立ち上がりが速く、なだらかに下降する拍動を触知する。拍動の減弱や遅延(parvus et tardus)は大動脈弁狭窄を示唆し、逆に強く跳ねるような拍動(bounding pulse)は大動脈弁閉鎖不全や高拍出状態で認められる。二峰性拍動は肥大型心筋症を、拍動の左右差は頚動脈狭窄や大動脈解離を疑う所見となる。また、頚動脈雑音の聴取は動脈硬化性病変のスクリーニングとして重要である。頚動脈拍動の触診・聴診は簡便かつ非侵襲的に全身循環や弁膜症の手がかりを得られるため、循環器診察における基本かつ不可欠な所見である。

Q5 傍胸骨拍動の臨床的意義を200語程度にまとめてください
  • 傍胸骨拍動は胸骨左縁で触知される心拍動で、主に右心系や心室負荷の状態を反映する重要な身体所見である。正常では明瞭に触知されないが、持続的で強い傍胸骨拍動は右心室肥大や右心系圧負荷を示唆する。肺高血圧、肺動脈弁狭窄、慢性肺疾患に伴う肺性心などで認められることが多い。また、胸骨左縁下部での拡張期に強い拍動は右心室容量負荷や三尖弁閉鎖不全を考える手がかりとなる。心室中隔欠損などでは拍動が増強する場合もある。傍胸骨拍動は視診・触診のみで評価可能であり、右心機能や肺循環異常を推定するうえで有用な、基本的かつ重要な循環器身体所見である。

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(投稿者 川崎)

2016-12-13

Ai (オートプシー・イメージング)

Autopsy imaging (Ai)=オートプシー・イメージング=死亡時画像診断

オートプシー・イメージング学会で推奨されているAiの実施対象症例
【1】小児死亡全例(14歳以下)
 診療の有無、死亡場所を問わない

【2】外因死およびその疑いがあるもの
 1.不慮の事故
 2.自殺
 3.他殺
 4.不慮の事故、自殺、他殺のいずれであるか死亡に至った原因が不詳の外因死
 5.外因による傷害の続発症、あるいは後遺障害による死亡

【3】診療行為に関連した死亡
 該当施設として死因究明にAiが必要と判断したもの

【4】死因が明らかでない死亡
 救急搬送、通院治療、老人施設、在宅介護等で死因不詳のものを含む
 病死か外因死か不明の場合

【5】その他
 1.医師が死亡診断書(死体検案書)の作成あるいは医学の発展のために必要と判断した場合
 2.遺族が死因究明を望んだ場合
 3.身元が明らかでない者の死亡

(投稿者 川崎)

2026-03-01

生成AI画像:頚静脈編

  • 最近,生成AIでお題を与えて一枚の画像を作ってもらうことを楽しんでします(文言編はコチラ
  • 今回は心不全の頚静脈評価で試してみましたが残念ながら従来の半座位・定量法が表示されました
  • 座位・定性法シンプル頚静脈)が表示される日まで,その普及活動を継続する決心がつきました


「心不全の頸静脈評価を説明する一枚の画像」に対するAIの回答(←解剖や漢字に誤りあり)

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(投稿者 川崎)

2026-03-24

第90回 日本循環器学会学術集会より

📢 心音に関する臨床研究

演題OJ01-8 Utility of a Digital Stethoscope for Severity Assessment of Aortic Stenosis(奈良県立医科大学)
  • 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)外来を受診した大動脈弁狭窄症(AS)患者をデジタル聴診器で評価し、デバイスで割り当てられたAS重症度と心エコー図の重症度を検討。デジタル聴診器はASの重症度を判定するのに有用であり、専門医への紹介を検討する際に、心臓専門医以外の医師にとって実用的なトリアージツールとして役立つ可能性がある。(投稿者追加:使用した聴診器名とその判定基準の記載なし)

演題PE019-6 Simple Auscultation of the Heart for Detecting Valvular Heart Disease(大阪府、松下記念病院)
  • 標準5点聴診とシンプル聴診を、心エコー検査と心音図を行った992人で検討。5点で心雑音が認められないことは、VHDを除外する特異度75.2%、感度58.9%。第2肋間胸骨左縁と心尖部(特異度74.7%、感度59.2%)または左第3肋間胸骨左縁と心尖部(特異度74.9%、感度59.1%)に限定した場合も、同様の診断能。(投稿者追記:当院からの英語ポスター発表、演者は初期研修医で発表前に論文完成👍)

演題LBCT3-5 Evaluation of the Diagnostic Utility of Pre-Echocardiographic Digital Auscultation: A Prospective Comparative Study(香川大学)
  • 心エコー検査を受ける240人の患者で、AI分析を行うスーパー聴診器を使用して聴診を先に行い、検査者に結果が開示されるグループと、事前の聴診なしで心エコー検査を受ける対照グループに1:1で割り当て。スーパー聴診器は、収縮期駆出雑音(大動脈弁狭窄症)、逆流雑音(僧帽弁逆流症)、拡張期雑音(大動脈弁逆流症)を、なし~軽度または中等度~重度に分類した。主要評価項目全体で有意差は認められなかった。しかし、聴取可能な心雑音のある患者では、聴診先行群で大動脈弁逆流症の評価が有意に改善された。

演題CRJ27-6 Experience with the Use of an AI-Assisted Digital Stethoscope in Combination with Echocardiography(香川大学)
  • 心エコー検査の前に実施するAI支援デジタル聴診の臨床的有用性を評価。対象は心臓内科および心臓血管外科から心エコー検査のために紹介された患者。デジタル聴診によって得られた弁膜症の診断を心エコー検査の結果と比較では、僧帽弁逆流症と大動脈弁狭窄症については、デジタル聴診は心エコー検査と一致する診断結果。ただし、僧帽弁狭窄症はこの方法では検出されず。(投稿者追記:検討数や診断能などの数値は未記載)

演題PJ67-4 Detection of Moderate or Greater Aortic Stenosis Using a Deep Learning Model with Digital Phonocardiogram in a Multicenter Validation Cohort(AMI株式会社, 熊本大学病院)
  • 心音図(PCG)と単一誘導心電図(ECG)信号を利用して中等度以上の重症度のASを特定する深層学習ベースのモデル(eASモデル)の診断性能を評価。954人の患者のうち、7.3%が中等度以上のASを有していた。eASモデルはAUC 0.962(95%信頼区間:0.946~0.978)を達成。事前に指定された閾値では、感度は92.9%、特異度は87.7%であり、LR+は7.55、LR-は0.08であった。モデルから得られた確率は、心エコー図パラメータと強い相関あり。(投稿者追記:さすがに超聴診器開発元の解析👏)

演題CO1-10 次世代心不全スクリーニングツール:心音・心電図AIシステムとNT-proBNP診断能の比較検証(愛知県、あま市民病院)
  • 超聴診器AMI SSS1による検査を施行した連続347例のうち、NT-proBNP値が前後7日間以内に測定されていない、またはeGFR 30未満の症例を除外した225例が対象。心負荷判定とNT-proBNP値との関連を後方視的に解析。NT-proBNP各値(125/400/900)と心負荷判定を用いたROC曲線分析の結果、> 900 pg/mLと心負荷判定B以上(AUC=0.81)、またはA2以上(AUC=0.81)の相関が最も良好。超聴診器は心不全スクリーニングにおいてNT-proBNP値の代替ツールとして有用である可能性が示唆。

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(投稿者 川崎)

2024-03-22

カメラベースの頸静脈評価:レビュー論文

  • Arrow C, et al. Capturing the pulse: a state-of-the-art review on camera-based jugular vein assessment. Biomed Opt Express 2023 Nov 28;14:6470-92
  • ざっくりまとめると「方法論に改善の余地はあるがカメラベースの頸静脈評価は定量的あるいは定性的な特徴付けが可能」だそうです(下表)

😐 独り言
  • Artificial intelligence(AI)のアルゴリズムにかかれば,顔写真から虚血性心疾患の有無や胸部X線から糖尿病の有無が推測できる時代です(過去の投稿).ただ頸静脈評価に関しては,AIを用いたシステムはまだ開発されていないようです(上記論文の著者が本文で言及).
  • 将来的にはスマホで撮影すればAIがすぐに判定してくれるかもしれません(手ブレは気になりますが背景から完璧に補正と予想).ただし頸静脈の座位定性法は簡便なので,わざわざスマホを使わなくても...とも思います(患者さんもカメラを向けられると構えますし)

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(投稿者 川崎)

2026-03-10

特発性頭蓋内圧亢進症 Idiopathic intracranial hypertension

  • 頭蓋内に腫瘍や血管病変,水頭症などを伴わずに頭蓋内圧が亢進した病態
  • 一般人口10万人当たり年0.5~2.02人の発症で妊娠可能の肥満女性に多い
  • 症状は頭痛(排便や臥位,前屈などで悪化)や嘔気,視神経乳頭浮腫など
  • 原因不明(代謝障害や静脈還流障害,髄液吸収障害などが提唱されている)
  • 鑑別は血管障害や悪性腫瘍,感染症,代謝障害,中毒,内分泌,薬物乱用
  • 治療は肥満なら体重減少を指導(Body mass indexと頭蓋内圧はほぼ比例)
  • 薬物はアセタゾラミド(グリセオールや五苓散の明らかなエビデンスなし)
  • 外科的治療は髄液シャント手術や視力障害出現例では視神経管開放術など


「特発性頭蓋内圧亢進症を説明する一枚の画像」に対するAIの回答(←漢字が変)


「Idiopathic intracranial hypertensionを説明する一枚の画像」に対するAIの回答

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(投稿者 川崎)

2026-04-14

「白内障・硝子体・日帰り手術」

  • 新しくオープンした眼科クリニックの白壁に「白内障 硝子体 日帰り手術」と記載されていました。白内障はともかく、硝子体の手術はピンと来なかったので調べてみました。
  • 両者の違いを表や図で分かりやすく解説している論文を見つけることができませんでした。そこでAI(人工知能)に依頼して、「表と図で一枚のJPEGに出力」してもらいました。

Claude Sonnet 4.6の出力:図は滅茶苦茶滅 💀

👻 独り言
  • AIとしてClaude Sonnet 4.6のほかに、ChatGTP(GPT-5.3ベース)やGeminiにも同じ質問をしましたが(すべて無料版)、他の二つはあまりまともなものが返ってきませんでした。
  • AIの解は質問の仕方に大きく依存するので(国語力)、一概に比較はできませんが、純粋にプログラムのコードを書くならClaude一択でしょうか(あくまで投稿者の肌感覚ですが…)

(投稿者 川崎)

2023-08-14

これもフィジカル:虚血顔 

  • 先日の研究会でフィジカルの匠から教えてもらった論文です。その師匠は「コロナリー顔」と言っていました😊
  • 先日報告された胸部X線から糖尿病予測(Nat Commun 2023;14:4039)など、AIの進歩はとても楽しみです

  • デジタルカメラ(2000万画素以上)による顔の正面像、60度像、頭頂像を撮影
  • ディープラーニングアルゴリズムによる冠動脈狭窄(50%以上)の検出能を検証
  • アルゴリズムは感度0.80、特異度0.54、AUC 0.730(95%信頼区間 0.699-0.761)
  • AUCはDiamond-ForresterモデルやCADコンソーシアム臨床スコアより高値(下図)


  • AIが用いた判定基準()は理解不能ですが、下図のように示されるとなるほどかもしれません。
  • 耳垂皺(earlobe crease、フランク徴候)が含まれていて一安心(外耳道毛はないようですが…😒)




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(投稿者 川崎)

2026-03-16

蹲踞負荷は古典ではない?

  • 最近,気になる論文を眼にしたので共有します.Javadi N, Galazka P, Peters M, Tajik AJ. Squat in Obstructive Hypertrophic Cardiomyopathy. JACC Case Rep. 2026 Feb 12:106920 (Epub ahead of print)
  • 古典的な内容の視覚化だね」と読んでいると "This is to our knowledge the first documentation of confirmation of the hemodynamic changes associated with prompt squat." と記載がありました😮
  • Corresponding authorは,なんとメイヨー・クリニックに長年おられたDr. A. Jamil Tajik…タジク先生がそうおっしゃるならそうかもしれませんが…本ブログにも蹲踞負荷はしばしば登場(ココ

図1 スクワット動作によるLVOT勾配の変化を示す心エコー図
閉塞性肥大型心筋症の(A)50歳男性と(B)33歳女性の左室流出路における連続波ドップラー心エコー図。1)安静時、2)バルサルバ法実施中、3)立位時、4)スクワット時、5)スクワットから立位への変化を示す。安静時から立位にかけての勾配増強とスクワット時の消失が示され、閉塞性肥大型心筋症に対する動的な生理学的影響が強調されている。LVOT = 左室流出路。(AI訳)


閉塞性肥大型心筋症におけるベッドサイド手技の血行動態への影響の視覚的要約
この模式図は、ベッドサイドでの動的操作中の前負荷、後負荷、LVOT勾配、および収縮期駆出性雑音の変化を示しています。バルサルバ法と立位は前負荷を軽減し、LVOT勾配と雑音の強度を増加させます。しゃがみ姿勢は前負荷と後負荷を増加させ、LVOT勾配と雑音の強度を低下させます。しゃがみ姿勢から立位に移行すると、前負荷と後負荷が急激に減少し、LVOT勾配と雑音の強度が著しく増大します。矢印の大きさは変化の相対的な大きさを示しています。LVOT = 左室流出路。(AI訳)


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(投稿者 川崎)

2026-04-01

AX(エーエックス)

  • DX(ディーエックス)はもはやビジネス専門用語ではありません.医療現場でも当たり前のように使われています.DXはDigital Transformationの略で,デジタル化による生活全般の変革(デジタルトランスフォーメーション)です.
  • 一方,最近ではAXという言葉を耳にする機会が増加しています.これはデジタル技術の中でもAI(artificial intelligence,人工知能)技術に焦点をあてたDXで,AI Transformation(エーアイ・トランスフォーメーション)の略です.


(投稿者 川崎)

2025-01-08

MCG マルチファンクションカーディオグラム

  • MultiFunction CardioGram の略で多機能心電図心疾患解析システムのこと
  • 通常の12誘導心電図を4万人のマッチングして心臓の状態をAI解析する技術
  • 心電図を周波数帯に細分解し166の微細なポイントの分布の違いを比較評価
  • アメリカのFDA認可の診断技術であるが本邦では現時点で保険非適用である
  • 検査時間は約10分(ネットで速やかに判定)で健診やクリニックで一部活用


- 70%以上の冠動脈狭窄例でMCGとストレス心筋灌流の比較 -

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(投稿者 川崎)

2026-02-06

😉 AIに依頼してみました

😗 背景
  • 先日,興味深いことを教えてもらいました.そのことを人工知能(Artificial Intelligence:AI)に食べさせて,5択の問題と解説を依頼してみました.概ね納得できる内容だったので,そのままでアップします.


【問題】パーキンソン病(Parkinson's disease:PK)や多系統萎縮症(Multiple System Atrophy:MSA)では、寝たきりになると褥瘡ができやすい。一方、筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis:ALS)では比較的褥瘡ができにくいとされる。その理由として最も適切なものはどれか。







判定


😐 解説
  • 褥瘡の発生には、長時間の圧迫や感覚障害、自律神経障害(皮膚血流・発汗障害)が重要である。PKやMSAでは、自律神経障害が前景に立ち、皮膚血流障害や発汗障害を来しやすいため、褥瘡が生じやすい。一方、ALSは運動ニューロン疾患であり、感覚機能および自律神経機能が比較的保たれる。そのため圧迫による疼痛を自覚しやすく、体位変換が行われやすいことから、褥瘡ができにくい。

解説)ChatGPT

(投稿者 川崎)

2026-06-13

ウンナ母斑(単純性母斑) Unna's nevus(Nevus simplex)

  • 皮膚内に認める胎児期血液循環の遺残(拡張した毛細血管)
  • 名前の由来はドイツの皮膚科医 Unna PG の報告(1884年)
  • 新生児の約40%に認める平坦な薄いピンクの赤あざ(下図)
  • 部位は後頚部(81%)が最多で、眼瞼(45%)、眉間(33%)
  • 児の啼泣や努責時には血管がさらに拡張して色が濃くなる
  • 1歳半程で半数は自然消失するが残りの半数はその後も残存
  • 鑑別診断:ポートワインステイン(ポートワイン母斑)他


ウンナ母斑 vs ポートワイン母斑(AI作成)
項目 ウンナ母斑(Nevus simplex) ポートワイン母斑(Port-wine stain)
別名 サーモンパッチ、コウノトリのくちばしの跡、Nevus flammeus nuchae Nevus flammeus、単純性血管腫(毛細血管奇形)
病態分類 毛細血管拡張(胎児期血液循環の遺残) 毛細血管奇形(capillary malformation)
主な発生部位 後頚部・うなじ(81%)、眼瞼(45%)、眉間(33%) 顔面(三叉神経領域)、体幹・四肢にも
部位の特徴 正中部・両側性が多い 側方・片側性が多い
色調 淡いピンク〜サーモン色 濃い赤〜紫赤色
境界 不明瞭 明瞭・シャープ
隆起 なし(平坦) 幼少期は平坦、加齢とともに肥厚・結節化
圧迫退色(blanching) あり あり(不完全なこともある)
啼泣・温熱時 一時的に色が濃くなる(生理的反応) 変化は乏しい
頻度 新生児の約 40%(最も頻度の高い血管異常) 新生児の約 0.3%
自然消退 顔面:約18か月で多くが消退
後頚部:約半数が残存
なし(生涯持続・加齢で悪化)
組織学的所見 真皮浅層の毛細血管拡張のみ
内皮増殖なし
真皮の毛細血管〜静脈系血管の拡張・蛇行
加齢で血管壁肥厚
遺伝子異常 通常なし GNAQ 体細胞モザイク変異(多くの場合)
関連症候群 通常なし
眉間の顕著な病変:Beckwith-Wiedemann症候群
仙尾部病変:潜在性二分脊椎の可能性
眼瞼・前額:Sturge-Weber症候群
下肢:Klippel-Trenaunay症候群
眼合併症(緑内障)
診断方法 臨床診断(検査不要)
仙尾部病変は超音波・MRI を考慮
臨床診断が基本
眼瞼・前額部は眼科紹介・頭部MRI
治療 基本的に不要
目立つ場合:パルス色素レーザー(PDL)
パルス色素レーザー(PDL)が第一選択
早期開始が推奨される
レーザー反応性 良好(通常 1〜2 回で消退) 複数回を要することが多い(部位・深さによる)

※この表はAI(Claude)により作成


(投稿者 川崎)

2025-10-26

Misty mesentery(ミスティ・メセンテリー)

📢 CTレポートから
  • 開心術前の体幹CT(単純)で「腸間膜リンパ節がやや目立ち,脂肪織の毛羽立ち,misty mesenteryの可能性が...」と記載されていました.
  • その場にいた心臓血管外科医(卒後20年~)と循環器内科医(卒後30年~)はともに「misty mesentery」という用語を知りませんでした.

🚨 Misty mesentery
  • misty(形)霧かかった、霧状の/Mesentery(名)腸間膜(空腸と回腸を後方から支える二重の層)
  • CTで腸間膜脂肪の局所的な濃度上昇で代表疾患は腸間膜脂肪織炎 Mesenteric Panniculitis(自験例
  • その他に腸間膜浮腫、リンパ浮腫、出血、炎症性または腫瘍細胞浸潤など、さまざまな原因がある

- 腸間膜脂肪織炎(mesenteric panniculitis:MP)に類似する腸間膜炎 -

A・B:急性膵炎を有する43歳男性の造影CT横断像(A)および冠状断像(B)。炎症に伴う腸間膜脂肪濃度の局所的上昇と軽度のリンパ節腫大(A、矢印)を認める。膵臓自体はCT上正常にみえるが、腹水(B、矢頭)および後腹膜腔内の液体貯留が認められ、腸間膜脂肪織炎以外の診断を強く示唆する。(AI訳)
C:急性虫垂炎を有する28歳女性の造影CT横断像。虫垂(矢印)の炎症に続発して、腸間膜脂肪濃度の局所的上昇を認める。(AI訳)

(投稿者 川﨑)

2025-07-08

😊 看護学生に教えてもらいました

  • 指導医師 「あの患者さん,喜寿が77歳って知ってたよ」
  • 看護学生 「喜寿,知っていた…どういうことですか?」
  • 指導医師 「認知症らしいけど,しっかりしてるってこと」
  • 看護学生 「それって,結晶性知能だと思うのですが…」
  • 指導医師 「けっしょう…せい…ちのう?」
  • 看護学生 「ええ,結晶性知能流動性知能の結晶性」
  • 指導医師 「…けっしょうって…どんな漢字かくの?😢」

結晶性知能(AI概要を参考)
  • 定義:長年の経験や教育、学習を通じ獲得される知能
  • 内容:言語能力、理解力、判断力、洞察力、知識など
  • 加齢:20歳以降も緩徐に発達して高齢になっても維持

流動性知能(AI概要を参考)
  • 定義:新しい状況に適応する情報を獲得し処理する能力
  • 内容:推理力や問題解決能力、記憶、計算、直感力など
  • 加齢:20代をピークに低下傾向(認知症で低下が目立つ

(いつもながら素晴らしい看護師のかげさん🐱🍌デザフェスL240•241 のX投稿より)

(投稿者 川崎)

2016-08-19

AI

Autopsy imaging (AI) で特定できる死因と特定が困難な死因

外傷性と非外傷性で分けて考える。

外傷性の場合は死因が特定できる可能性が高い。
死後 CT 所見と解剖所見の一致率は 85% 前後とのこと。

非外傷性の場合は死因が分かるものは致死的出血性病変+α に限られる。
死後 CT による死因確定率は 3 割前後とされる。
ただ、予期せぬ外因性をある程度の確からしさで否定できることは重要。

よくある特定困難な死因として

縊頚 (CT のみの情報では難しいという意味。病歴で特定していただく)
致死的な不整脈 (本当に無理)
虚血性心疾患 (本当に無理)
肺動脈血栓塞栓症 (死後変化と紛らわしいことがある、という意。区別できることもあります。)
薬物、毒物中毒 (本当に無理)

Autopsy imaging ガイドライン第2版 p49
読影室にあります。
(投稿者 小谷)

2024-04-22

聴診器

Ogawa S, Namino F, Mori T, Sato G, Yamakawa T, Saito S. AI diagnosis of heart sounds differentiated with super StethoScope. J Cardiol. 2024 Apr;83(4):265-271.



心音図検査装置である超聴診器AMI株式会社)は、(1) 心拍数の変動を検出するための心電図と心音の同時収集、(2) 可聴周波数帯域での最適化されたS/N比、および (3) 信号の取得が可能である。不可聴周波数範囲を含む心音データを視覚化する機能により、遠隔聴診中に音質の変化による影響を受けることなく定量的な結果を提供することができる。心臓専門医が確認した心音の8つの一般的な臨床所見(全収縮期雑音、収縮後期雑音、収縮期駆出性雑音、拡張期逆流性雑音、拡張早期雑音、往復雑音、S3、および S4)の正解率は84.4 %で、S3とS4の正解率は100%であった。


😊 独り言
  • 当院で使用している心機図検査装置 MES-1000(フクダ電子株式会社)はとても優れた装置ですが,残念ながら現在は販売されていません.壊れたらどうしよう...😨
  • 上記研究の心音図検査装置AMI‐SSS01シリーズ(AMI株式会社)は当院未導入ですが,デモをしていただいたことがあります.とても使い勝手が良くて本当に驚きました.
  • 本機は心音図のみで心機図(心尖拍動や頸静脈波形,頸動脈拍動など)は記録できませんが,AIの診断サポートはとても魅力的です.今後の発展と普及に期待しています.

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(投稿者 川崎)

2026-02-15

とても大切な質問をいただきました

  • 先日,頚動脈拍動(コリガン脈)や甲状腺雑音,左季肋部の拍動(ゲルハルト様徴候/Gerhardt-like sign)など身体所見が特徴的であった甲状腺クリーゼの症例を発表しました.本例の主訴は意識障害でした.
  • 発表後に複数の質問があったのですが,一つが特に秀逸でした.「そもそも甲状腺クリーゼでは,どうして意識障害が生じるのですか?」という問いです.その場でうまく答えられなかったので調べてみました.

  • 甲状腺クリーゼで意識障害(意識混濁、せん妄、昏睡など)をきたす主な理由は、過剰な甲状腺ホルモンが中枢神経系(脳)に直接・間接的に甚大な負荷を与えることによる代謝・機能の破綻です。

(AI作成の病態モデル図と説明文)←PMIDは微妙?

👉 甲状腺に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら右欄から選択可能)

(投稿者 川崎)

2026-03-30

座 vs 坐

  • 先日執筆した頚静脈のレビュー論文(日本語)で,出版社から「位」を「位」に統一していいかと連絡がありました.
  • 個人的に頚静脈「位」定性法の推奨者なので,頻回に使用してきた用語でしたが,意識したことはありませんでした.
  • 今回の自分の総説を見直してみると,一ヵ所だけ「位」になっていました(他の20ヵ所余りはすべて「位」でした)

  • Google Scholar 位=約22,400件,位=約14,600件
  • 循環器学用語集(第4版) 位=5件,位=ゼロ

  • Google Scholar 起呼吸=約1,220件,起呼吸=約1,510件
  • 循環器学用語集(第4版) 起呼吸=収載(orthopnea),起呼吸=未収載

📟 AIの解答:「座」と「坐」の違い(ChatGPT:装飾は投稿者が追加)
  • 「座」と「坐」はどちらも「すわる」という意味を持つ漢字ですが、現代日本語では使い分けがあります。「座」は現在の標準的な表記で、日常生活から公用文、学術文章まで広く用いられます。正座、座席、講座、星座など、多くの一般語や医学・教育分野の用語でも基本的に「座」が使われます。そのため、通常の文章を書く場合は「座」を選べば問題ありません。
  • 一方、「坐」は古い字体(異体字)で、漢文調や仏教用語などに限定的に残っている表記です。例えば「坐禅」や「結跏趺坐」のように、歴史的・宗教的背景を持つ言葉では慣用的に用いられますが、現代の一般的な日本語では使用頻度は高くありません。したがって、特別な理由がない限り、現代文では「座」を使うのが自然です。

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(投稿者 川崎)