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2026-05-21

今週の一枚 🎯

健診の胸部X線で異常を指摘された症例


(投稿者 川崎)

2026-05-20

MENSA メンサ

  • 先日、同僚にメンサ会員の先生がいることが判明しました。黒のカッコいいカードも見せてもらいました。下にJAPAN MENSA NEWS(会報誌)とJAPAN MENSAの会員証の一例を示します。

🔗 MENSA(メンサ)
  • 全人口上位2%のIQ(知能指数)の持ち主から構成される国際グループ
  • 世界100ヶ国以上、15万人以上、日本は7,000人超(2025年3月時点)
  • メンバー同士による知的交流の場(講義、会報、特定の趣味など)
  • 弁護士ベリルと科学者・弁護士ウェアが1946年にイギリスで創設
  • メンサとはラテン語でテーブルを意味(円卓で皆平等に集まること)
  • 人種、皮膚色、宗教的信条、国籍、年齢、政治、学歴は一切無関係

参考)JAPAN MENSA

💁 入会方法
  • 入会テストをウェブページより申し込み(受験料は11,000円)。合否のみメールで通知。テスト内容、練習問題、採点方法、採点結果等は未公開
  • 合格していれば、入会金3,000円・入会された年の年会費(3,000円を月割り)・入会された翌年の年会費3,000円・会員証発行料2,000円が必要
  • 不合格の場合、前回受験より1年以上あけると、生涯のうち3回まで受けることができる。 (※証明書入会判定と入会テストの合計で3回まで)

参考)JAPAN MENSA

(投稿者 川崎)

2026-05-19

2026-05-18

バナナとK(カリウム)

  • 成人のカリウム目安量は男性2,500mg、女性2,000mg/日
  • バナナ1本(100g)のカリウム含有量の目安は360mg程度
  • グルコンサンK 5mEq製剤にはカリウムが約196mg含まれる

松本薬局の表を参考にChatGPT作成)

😗 バナナ雑学
  • バナナ1本(100g)93kcal → ご飯お茶碗半分、5〜6枚切り食パン半分
  • バナナ1本(100g)で食物繊維 1.1g → 便秘対策に効果が期待出来ます
  • ポリフェノール類が豊富(特に熟したバナナ)→ 強い抗酸化の作用あり
  • GABA(γ‐アミノ酪酸) 豊富 → 脳興奮を抑えストレス緩和やリラックス
  • バナナと人間はおよそ50%の遺伝子が同じ(つまり人は半分バナナ😆)

参考)スミフル:バナナの栄養・栄養素、他

(投稿者 川崎)

2026-05-17

ヘスチャート Hess chart

  • 眼球運動障害を定量評価するための自覚式の検査
  • 主な装置はHess赤緑試験で患者の自覚応答に依存
  • 患者が赤と緑色の点光源を重ね合わせる必要あり
  • ただし同時視ができない患者に検査の実施は困難
  • 近年 video-oculography(VOG)法が開発された
  • VOGの視線情報から他覚的にHess赤緑試験を判定


- さまざまな疾患のHess赤緑試験 -

😗 おまけの雑学
  • ヘススクリーンテストは、スイスの生理学者ヴァルター・ルドルフ・ヘス(Walter Rudolf Hess、1881-1973)によって考案された(その後修正)。彼は自律神経系の機能的組織に関する研究で1949年にノーベル賞を受賞。
  • ちなみにシャーロック・ホームズシリーズの作者であるアーサー・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle, 1859-1930)も眼科医。しかし(幸い?)開業後の経営難で作家業に専念するようになったらしい。

(投稿者 川崎)

2026-05-16

アジュバント vs ネオアジュバント

  • アジュバント(adjuvant)とネオアジュバント(neo-adjuvant)を生成AI(ChatGPT)にまとめてもらいました。表および画像で作成してくださいと頼みました。ただしいつも通り”ChatGPT can make mistakes. Check important info.”です。

アジュバントとネオアジュバントの違い
比較項目 アジュバント療法
(Adjuvant Therapy)
ネオアジュバント療法
(Neoadjuvant Therapy)
治療の時期 🩺 診断

🔪 手術

💊 アジュバント療法
手術のあとに追加治療
🩺 診断

💊 ネオアジュバント療法

🔪 手術
手術の前に治療
主な目的 🎯
再発予防
画像では見えない
微小ながん細胞を減らす
📉
腫瘍縮小
手術しやすくする
臓器温存を目指す
期待される効果 📈
生存率向上
再発率低下
✂️
切除率向上
臓器温存の可能性UP
治療効果の評価 🔍
手術後なので
腫瘍を直接評価しにくい
🧪
画像・病理で
縮小効果を評価しやすい
注意点 ⚠️ 手術後で体力低下していることがある
⚠️ 治療効果を直接確認しにくい
⚠️ 治療中に病状進行する可能性
⚠️ 手術時期を逃す場合がある
代表例 🎗️ ➜ 💊
乳がん術後化学療法
🧫 ➜ 💊
大腸がん術後補助療法
💊 ➜ 🔪
食道がん術前化学療法
💊 ➜ 🎗️
乳がん術前化学療法
キーワード 術後補助療法
再発予防が中心
術前補助療法
腫瘍縮小が中心


(投稿者 川崎)

2026-05-15

生物学的製剤(Biologics)

  • バイオテクノロジー(遺伝子組換技術や細胞培養技術)で製造された薬剤
  • 高分子の蛋白質で内服すると消化されてしまうため点滴や皮下注射で投与
  • 別名はバイオまたはバイオ製剤で関節リウマチに対し最も使用されている
  • 他に巨細胞性動脈炎やANCA関連、SLE、ベーチェット、乾癬性関節炎など
  • 一般的に治療効果が高く併用するステロイド内服量を減らすことができる
  • 必ずしも全員に効果があるわけではなく、それを事前に推測することは難
  • 感染症に注意(予防で肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンを接種)
  • 結核やB型肝炎の潜在的な感染が考えられる場合、投薬を要することもあり
  • (人由来の製剤ではないため投与によるHIVなどの感染症のリスクはない)

参考)日本リウマチ学会,ほか

(ChatGPTによる生成で真偽は保証できず)

(投稿者 川崎)

2026-05-14

今週の一枚 🎯

頭痛と嘔気で来院した高齢者の頭部MRI/MRV(T1強調/造影/脂肪抑制)

💀 解説
  • 上矢状静脈洞の背側部分から右横静脈洞にかけての血栓形成の疑い.上矢状静脈洞血栓症(Superior Sagittal Sinus (SSS) Thrombosis)と診断して抗凝固療法を開始(ヘパリン→ワルファリン).経時的に症状は改善した.なおプロテインSやプロテインC,抗リン脂質抗体など,明らかな血栓性素因はなかった.

👀 臨床現場
  • 当初,髄膜炎の可能性を考慮したため,CTで脳室拡大がないことを確認後に髄液検査を実施.性状は水様透明で,細胞数増多や蛋白上昇はありませんでしたが,初圧は著明に上昇(>35 cmH2O,圧棒の上端に到達).
  • 髄液を16 mlほど排液すると,終圧は11 cmH2Oまで低下しました.それに伴い頭痛も改善しました.特発性頭蓋内圧亢進などを念頭に入院で精査をすすめ,最終的な診断(上矢状静脈洞血栓症)に辿り着きました.

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 林/川崎)

2026-05-13

褥婦じょくふ Puerperant

  • ベテラン医師 「今日の外来はどうだった?」
  • 新米の看護師 「褥婦がひとり来ただけです」
  • ベテラン医師 「じょく…ふ…?  何それ😢」

🎈 褥婦
  • 産後6~8週間くらいまでの期間の女性のこと
  • 別名は産褥婦でこの期間は産褥期と呼ばれる
  • 出産に伴う体の変化とダメージを回復する時
  • 悪露 (おろ) は1週間で黄色、4〜6週間で白色

(投稿者 川崎)

2026-05-12

早期警告スコア NEWSニューズ (National Early Warning Score)

  • 患者の容態急変を早期検知する標準化された指標
  • 通常のバイタルサイン 6〜7項目を点数化して算出
  • 高スコアほど急変リスクが高くRRSなどを考慮する
  • 2012年に作成され2017年に更新(NEWS → NEWS2)
  • 英国NHS(国民保健サービス運用公的機関)で利用


(投稿者 川崎)

2026-05-11

循環器フィジカル - 100本ノック -


循環器領域の身体所見を学習するために作成された無料アプリ「循環器フィジカル -100本ノック-」の動画版です.2026年4月から循環器Physical Examination講習会の公式SNSに毎週金曜日にアップしています.こちらのコンテンツにも2週分ずつまとめてアップします.

👻「フィジカルノック」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-05-10

CAMキャム:Confusion Assessment Method

  • せん妄は危険行為や介護負担の増加に加え,死亡率や入院コストが上昇
  • CAMはこのせん妄を診断する簡便なツール(通常は下記の短縮版を使用)
  • 高い感度(94%) と特異度(89%)で、世界的に広く活用されている
  • 以下の①と②をともに満たし、③か④のどちらかがあればせん妄と診断
    • ① 急性発症と変動性の経過(Acute onset and fluctuating course)
    • ② 注意散漫(Inattention)
    • ③ 支離滅裂な思考(Disorganized thinking)
    • ④ 意識レベルの変化(Altered level of consciousness)



(投稿者 川崎)

2026-05-09

オルソケラトロジー Orthokeratology (OK)

  • 健診医 「大きな病気はないですか?」
  • 小学生 「眼が悪いので治療してます」
  • 健診医 「どんなことしてるのかな?」
  • 小学生 「オルソケラトロジーです!」
  • 健診医 「オルソ…ケラ…ト 何? 😢」

👀 オルソケラトロジー
  • 概要 特殊形状のハードコンタクトレンズ装用で角膜を変形させ屈折異常を矯正
  • 適応 本邦では近視矯正や近視進行抑制(海外では乱視,遠視,老視矯正など)
  • 効果 学童期の近視に対し(報告により差はあるが)32~55%の抑制効果がある
  • 実際 就寝時にコンタクトレンズを装着し、日中は裸眼で生活する視力矯正方法
  • 原理 近視ではOKレンズの角膜圧迫部は平坦化し周囲の非圧迫部は上皮厚が増加



オルソケラトロジーのレンズ構造

(投稿者 川崎)

2026-05-08

カフェイン

  • 先日,気分不良を訴える高齢男性がER室に来られました.バイタルサイン(呼吸数24bpm,酸素飽和度100%)から過換気症候群を疑いましたが,最終的に急性カフェイン中毒だったようです.平素より脱カフェイン生活を送られている方で,当日は1L程のコーヒーを飲まれたようです.補液で改善し帰宅(血中カフェイン濃度は未測定).
  • カフェインの感受性は個人差が大きく,感受性の高い方や子供,妊婦,授乳婦では特に注意が必要です.悪影響を及ぼさない1日の最大摂取量は健康な成人では400mg,妊婦では200~300mg,子供~青少年では体重1kgあたり2.5~3mg などだそうです(ただし海外データで,国内での規定はなし)(参考:独立行政法人国民生活センター

- お茶とカフェイン -

- ドリンクとカフェイン -

(投稿者 川崎)

2026-05-07

今週の一枚 🎯

- 労作時の息切れで来院した症例 -

👀 解説: ヒル徴候 陽性(Positive Hill's sign)
  • ABI(足関節上腕血圧比)の低下なし(高値) 
  • 血圧値は上肢より下肢で著増(>60 mmHg) 
  • 最終診断は重症 大動脈弁逆流による心不全

😲 ヒル徴候の機序💦
  • 重度の大動脈弁閉鎖不全症と診断された5人の患者において、動脈内圧測定では大動脈と大腿動脈、または腋窩動脈と大腿動脈のいずれにおいても、収縮期圧に著しい差は認められなかった。上肢の非侵襲的血圧測定では、腋窩動脈の測定値と良好な相関が認められた。しかしながら、下肢の非侵襲的測定では、動脈内測定値よりも収縮期圧が著しく高く、3人の患者では大腿カフの圧力を高くしても膝窩動脈上のコロトコフ音を消失させることができなかった。つまりヒル徴候は血圧計による下肢血圧測定のアーチファクトで生理学的根拠はない

 - 別の研究 -
AR 20例とコントロール50例の血圧(正中動脈と大腿動脈)

💁 ヒル徴候に関する過去投稿は コチラ

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-05-06

ミトコンドリア・カクテル療法

  • ミトコ ンドリア異常に対するビタミンやCoQ、カルニチンのカクテル投与
  • エビデンスは確立されていないが、一部の症例では有用(副作用が少ない)
  • 例:けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)に対し24時間以内の投与
  • ただしタウリン以外はミトコンドリア病や急性脳症としての保険適用なし
  • おまけ:MELASの発音は英語圏ではメラスよりもミーラスが主流(ココ

- カクテル療法の実際 -

(投稿者 川崎)

2026-05-05

社労士しゃろうし

  • 先日、ある会議で「社労士に確認してください」という旨の発言が、2人の医師から同時にでました。
  • 「弁護士の案件だろ~」と(ちょっと)睡魔に襲われてた私は、耳鳴れない言葉に目が覚めました😓

😈 社会保険労務士(社労士)
  • 労働・社会保険の問題の専門家で国家資格(合格率は例年6〜7%程度)
  • 社会保険諸法令に基づき行政機関に提出する提出書類や申請書等の作成
  • 個別で生じた労働に関する紛争の解決手続(調停、あっせん等)の代理
  • 労務管理や社会保険、障害年金、国民年金、厚生年金保険について指導
  • よく似た言葉の労務士は民間資格で主に企業内でのキャリアアップ目的

(投稿者 川崎)

2026-05-04

心内血栓:時期は?

😎 MRI vs 心内血栓
  • MRIでは、血栓に捕捉された赤血球のヘモグロビン(Hb)中の酸素状態と水分含有量によって血栓の年齢の推定が可能
  • 血栓中のHbは通常、オキシヘモグロビン → デオキシヘモグロビン → メトヘモグロビン → ヘミクロムへ経時的に変化
  • 最終的にHb分子は酵素によって複数の小さな断片に分解され、マクロファージによって取り込まれる(ヘモジデリン)
  • 復習:MRIのT1・T2強調画像の水分は、T1では黒(低信号)、T2では白(高信号)(覚え方:T1 白脂、T2 水ブシャー!)
  • オキシヘモグロビンとヘミクロムは不対電子を持たず、弱い反磁性(T1緩和時間やT2緩和時間に影響を与えない)
  • デオキシヘモグロビンとメトヘモグロビンは、鉄原子あたり4個と5個の不対電子を持ち常磁性(T1とT2を短縮する)
  • 血栓の検出可能は8時間内、信号強度が最大となるのは約3週間後、その後は横ばいで半年まで持続し数週間かけ消失


心臓血栓のMRIタイムライン

ステージ T1強調画像 T2強調画像
● 超急性期(12時間未満) 等信号 高信号
● 急性期/亜急性期(最初の2~3週間) 高信号 高信号(第1週では低信号の領域を含む)
● プラトー期(3週間~6ヵ月) 信号が徐々に不均一に減衰
● 慢性期(6ヵ月以上) 等信号 等信号


(投稿者 川崎)

2026-05-03

パジェット病 Paget病

  • 汗器官由来の細胞であるパジェット細胞が増殖した表皮内癌の一種
  • 真皮まで浸潤したらパジェット癌(パジェット病に含むこともあり)
  • 乳房パジェット病と陰部や腋などに生じる乳房外パジェット病に二分
  • 乳房パジェット病は乳頭や乳輪に生じて病乳癌と同じように扱われる
  • 乳房外パジェット病が狭義のパジェット病で60歳以上の高齢者に多い
  • 稀な皮膚がんで本邦での頻度は人口10万人あたり男女ともに0.8人/年
  • 乳房外パジェット病は原則として手術切除(+植皮や皮弁などの再建)
  • リンパ節転移が広範囲におよんだり臓器に転移がある場合は化学療法
  • 英国の外科医かつ病理医である Sir James Paget(1814–1899)に由来

参考)日本皮膚悪性腫瘍学会,ほか

パジェット病:肉眼とダーモスコピーの所見

👻 皮膚がんの過去の投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

2026-05-02

🦴 ハバース管とフォルクマン管

  • 骨は外側の密度が高い緻密骨と内側の網目状になっている海綿骨に大別
  • 緻密骨は骨単位(オステオン)という構造の集まり(バームクーヘン様)
  • 骨単位の中心にはハバース管が通り(骨の長軸方向)、中に血管や神経
  • 一方、フォルクマン管はハバース管同士を横方向に連絡している(下図)

イメージと覚え方

 
💀 なんでも調査隊
(投稿者 川崎)

2026-05-01

胆嚢腺筋腫症 Adenomyomatosis of the Gallbladder

  • Rokitansky-Aschoff sinus(RAS)が増殖し胆嚢壁肥厚をきたす良性病変
  • 臨床的診断の目安は画像で4 mm 以上の壁肥厚+拡張したRAS や壁在結石
  • 本症の頻度は胆嚢切除例の2.1~14%,人間ドックの 0.12~0.49% である
  • 病変の局在で底部型,分節型,びまん型,特殊型に分類する(下図参照)
  • 癌除外困難,分節型+胆石合併や変形例,症候例, 結石充満例は摘出術
  • 経過観察は初回は 3~6 月後,変化がなければ以後 は 6~12 月毎が推奨

- 胆囊腺筋腫症の分類 -

(投稿者 川崎)

2026-04-30

今週の一枚 🎯

他院フォロー中の超高齢者が息切れで当院搬入



(投稿者 川崎)

2026-04-29

大阪府警察医会 死体検案マニュアル

🔍 死体検案
  • 医師が死体を死後診察して、死因や死亡時刻、異状の有無などを判断すること
  • 医師が行う死体検案は以下の2通りがある
    1. 検案して異状があれば所轄警察署に届け出(医師法第21条)
    2. 異状死体に対し捜査の一助で警察に依頼された医師が行う
  • 異状死を警察に届け出る状況の例
    1. 外因死(損傷、事故、水死、火災、中毒、自殺等)、もしくはその疑いがある
    2. 心肺停止状態で救急搬送され、死因がわからない
    3. 外傷が原因で入院後、死亡した(後遺症も含む、入院の期間は問わない)
    4. 病死かもしれないが、搬送時の状況がおかしい
    5. かかりつけの患者であっても、死亡時の状況がおかしい、不審な外傷がある、等
    6. 診療行為中や直後の予期せぬ死亡



👻関連投稿 → 監察医・検視官・警察医など

(投稿者 川崎)

2026-04-28

日本初の聴診器

  • 日本で初めての聴診器は1848年(嘉永元年),オランダの軍医オットー・モーニッケが長崎の出島で医師の吉雄圭斎に紹介し,実物が今も長崎大学属図書館に保存されている.
  • これは自分の書籍やウェブコンテンツでしばしば引用してきた文言です.引用論文は見つけられませんでしたが,AI(Claude sonnet 4.6)に依頼したらすぐに探してくれました.


💁 聴診器に関する過去の投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

2026-04-27

新アプリ:循環器フィジカル - 100本ノック -

  • 2025年4月から1年間にわたり循環器に関するフィジカルクイズを毎週X(旧Twitter:@PhysicalExamin1)で発信してきました(監修:循環器Physical Examination講習会).
  • こちらのページには2週分ずつまとめてアップしてきました(ココ).この計100問を簡単に復習できるように無料アプリにまとめました循環器フィジカル -100本ノック-
  • アプリ化にあたり福田先生に全問題をレビューいただきました(本当にありがとうございます🙏).成績に応じて格付けされ,100問をミスなく完遂したらマイスターに認定
  • マイスター到達時は,フィジカルの巨匠 坂本二哉先生の金言が表示されます(下図右下:ご本人の了解を得ております).練習モードや復習モードもあるのでご活用ください.


心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-04-26

コーラ溶解療法 Cola Dissolution Therapy

  • 腸石は通常無症状で特定の集団における有病率は0.3%から10%程度
  • 小さい腸石は断続的に排出される(画像では必ずしも視覚化されず)
  • 腸石は一次型(髪石、植物石、糞石など)と二次型(移動胆石など)
  • 症候性症例は治療:ダブルバルーン内視鏡、手術、コーラ溶解療法
  • コーラは腸石と酸塩基反応を生じ微細気泡が線維結合を軟化させる
  • コーラ注入に伴うリスクは炭酸による粘膜損傷や腸内圧の上昇など

イレウス管からのコーラ注入(1回100~200ml,1日2〜3回)を行った胃石嵌頓による小腸閉塞の1例

(投稿者 川崎)

2026-04-25

キャサヌル森林病 Kyasanur forest disease

  • 概要 フラビウイルス科のキャサヌル森林病ウイルスによる感染症
  • 経路 主にマダニとげっ歯類で感染環が維持→刺咬によりヒト感染
  • 症状 潜伏期間は3~12日で、発熱や頭痛、筋肉痛、咳嗽を生じる
  • 経過 約40%に出血性肺水腫→一部は寛解後に髄膜炎や脳炎を発症
  • 予後 致死率は3~5%であるが、基本的に後遺症を残すことはない
  • 診断 血液や髄液のPCR、IgM抗体の検出、ペア血清による判定など
  • 地域 インドの南西部が主な流行地で、年間400~500人が発症する
  • 治療 有効な抗ウイルス薬は未開発で対症療法(予防では刺咬回避)



👿 おまけ
  • キャサリヌス森林という名称は、この病気が1957年3月にインドのカルナータカキャサヌール森林地帯にあるカッティナケレ村で初めて報告されたためだそうです。当時はサルの間で流行したため、地元ではサル病(monkey disease)またはサル熱(monkey fever)としても知られているようです。
  • サル痘(Monkeypox)は、差別的表現を避けるため最近、エムポックス(Mpox)に改称されました。地域差別や偏見を避けるため、WHOは病名への地名使用を控えるよう勧告しています。キャサヌル森林病という病名が消えるのも近いかも…ちなみに本邦では、同疾患は4類感染症に指定されています。

(投稿者 川崎)

2026-04-24

ケトーシス(ケトン症) Ketosis

  • 体内ケトン体が増加した状態で体液が酸性に傾くためケトアシドーシスともいう
  • ケトン体(アセトンやアセト酢酸,β-ヒドロキシ酪酸)は肝での脂肪分解で生成
  • 誘因は感染やストレス,糖尿病,ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)
  • 糖尿病でインスリン不足ならブドウ糖の代りに脂肪代謝が亢進しケトン体が増加
  • 細胞が損傷を受けて,さらに脱水が加わると意識障害(ケトアシドーシス昏睡)


- 特殊なケトーシスの鑑別 -

(投稿者 川崎)

2026-04-23

今週の一枚 🎯

温泉に行った後に発熱と咳嗽が続く若者

👾 解説
  • 採血でCRP 16 mg/dL, CK 970 U/Lであった.Na値は正常範囲内であったが,温泉後の発熱などから,レジオネラ肺炎を強く疑った.しかし迅速尿中レジオネラ抗原は陰性であった.咽頭ぬぐい液のパネル検査を追加したところ,マイコプラズマPCR陽性が判明した.他のインフルエンザ・コロナ・百日咳.アデノ・RS・パラインフルエンザなどはすべて陰性.マクロライド感受性マイコプラズマであったため,アジスロマイシンの点滴で加療した.

😊 独り言
  • 病歴聴取(to obtain a thorough history)と身体所見(to perform a physical examination)が臨床推論において重要であることは言うまでもありません.本例の初期対応にあたった研修医らはこの点,とてもしっかりしていました.最終診断はレジオネラ肺炎ではありませんでしたが,逆にこのような体験を共有することも重要と思われます.なおCK上昇の原因は頻回な咳嗽?

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 林/川崎)

2026-04-22

ダーメンコルセット

  • 軟性体幹装具のひとつで、主として脊椎の支持および固定に使用
  • 効果機序:椎体は前方1/3に荷重が集中するため体幹前屈を制限
  • ダーメンはドイツ語のDamenに由来(女性・婦人Dameの複数形)
  • 元は中世に女性がウェストを細く見せるため使用したコルセット
  • 現在では性別を問わず腰椎・胸椎装具の一般名として用いられる

(投稿者 川崎)

2026-04-21

👂フィジカル講習会から忘備録

💫 S2の肺動脈成分(Ⅱp)
  • Ⅱ音肺動脈成分の確認は第三肋間胸骨左縁(3L)と心尖部
  • Ⅱ音肺動脈成分の亢進は3LでIIa<IIpまたは心尖部でIIp聴取
  • Ⅱ音肺動脈成分評価の臨床的な意義:IIp亢進≒肺高血圧症
  • Ⅱ音分裂がないと判定できない「吸気で2音を割りに行く
  • 肺高血圧の重症例ではIIpを触知することもある(自験例

💫 S4(第4音、Ⅳ音)と拡張能
  • 拡張障害グレードのabnormal relaxation(下図B)ではⅣ音を聴取するだけ
  • それがpseudonormal~restrictive pattern(下図C)ではS4を聴取かつ触知


💁 耳学問に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2026-04-20

フィジカルクイズ(No. 49 & 50)

  • 循環器Physical Examination講習会は故・吉川純一先生が2003年に立ち上げられた身体所見に関する研究会です.「生きた physical examination」を体感・習得して,「感動できる」ものにしていきたいと思っています.
  • 2025年4月から毎週金に循環器に関するフィジカルクイズをX(旧Twitter)で発信しているので,よろしければフォローしてみてください(@PhysicalExamin1).こちらのページには2週分ずつまとめてアップします.



👻「フィジカルクイズ」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-04-19

エワルト徴候 Ewart sign

  • 大量の心膜液が貯留した時にみられることがある局所的な肺の聴打診所見
  • 心膜液で左肺底部が圧迫され左肩甲骨下角下方に打診上の濁音域が生じる
  • 通常は左側(稀に右側)に触覚振盪の増強と吹鳴呼吸音(blowing sound)
  • 英医師 William Ewart (1848-1929) の報告に由来(Br Med J 1896;1:717–21) 
  • 別名はBamberger–Pins–Ewart徴候(循環器学用語集に収載)やPins症候群


Dr. Ewartの実際の報告より ← 200年近く前の論文が読めます)

💁 打診に関する過去の投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

2026-04-18

死亡診断書の老衰

  • 死亡診断書に老衰と記載していいか問われとっさに答えられませんでした
  • もちろんOK(ただし言うまでもありませんが,安易な乱発は避けるべき)
  • 厚労省の死亡診断書(死体検案書)記入マニュアルにも記載されています
  • 全37ページの同マニュアル中に「老衰」という記載は計3ヵ所のみ(下図)

(投稿者 川崎)

2026-04-17

論文 🏆

  • 当院の初期研修医の先生が循環器内科で経験された症例が出版されました
  • 心不全で入院し,その後の精査で大動脈弁逸脱による重症の逆流症と診断
  • 左主冠動脈が右冠動脈洞から起始し中隔内走行を示した先天性冠動脈奇形
  • 同所見は”ハンモックサイン”として知られているようです(下図2D 矢頭)
  • 意外にも予後は悪くないようなので、本例も弁置換術のみを実施しました


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(投稿者 川崎)

2026-04-16

今週の一枚 🎯

転倒してガラスが右臀部に刺さった症例

🚑 臨床現場
  • 外観は右臀部に2 cmの切創があるのみ
  • レントゲンで3つの異物を確認(上図)
  • 救急室では1つのガラス片のみ確認可
  • 残る二つは鑷子(セッシ)にも触れず
  • 追加CTでガラス片は残存(下図矢印)
  • 手術室に移動し残る2つを摘出(下図)


👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-04-15

第123回日本内科学会講演会 医学生・研修医・選考委の内科学 ことはじめ2026より

😀 個人的に気になった演題

演題 19 機械学習モデルを用いたガットフレイル関連因子の解析
  • ガットフレイル(Gut Frailty)とは、胃腸(Gut)の機能が長期にわたって低下し、弱った(Frailty)状態を示す新たな概念です。便秘や下痢、胃もたれといった不調が慢性的に続くことで、将来的な老化の進行や、がん、糖尿病、認知症(アルツハイマー病)などの全身疾患のリスクを高める要因として注意が喚起されています。

演題 74 飛行機移動を契機に出現した左側大量難治性肝性胸水に対し、腹腔内色素注入による横隔膜交通症を証明し外科的閉鎖を行った一例
  • 横隔膜交通症とは腹腔と胸腔の間の横隔膜に小さな穴(瘻孔)ができ、腹腔内の液体(主に腹膜透析液)が胸腔へ漏れ出る病態。飛行機の離着陸時や急激な天候変化(低気圧)などによる急激な気圧変動を受けた際に、顕性化することがある。

演題 317 MAGIC症候群が疑われる気道病変に対する気道ステント留置症例
  • 再発性多発軟骨炎は、全身の軟骨組織に炎症が生じる疾患です。耳や鼻、目、関節など、軟骨やコラーゲンを豊富に含む組織に多彩な症状を引き起こします。本疾患がベーチェット病を合併した場合は、MAGIC症候群(Mouth And Genital ulcers with Inflamed Cartilage syndrome:炎症性軟骨を伴う口腔および陰部潰瘍)と呼ばれます。

演題 519 HBOC患者の多重癌にみられるBRCA2の2nd hitの多様性
  • HBOC遺伝性乳がん卵巣がん症候群:Hereditary Breast and Ovarian Cancer syndrome)は、主にBRCA1またはBRCA2遺伝子に生まれつき存在する変異(病的バリアント)によって、乳がんや卵巣がん、前立腺がん、膵がんなどを発症しやすくなる体質を指します。遺伝性腫瘍の代表的な例であり、親から子へは約2分の1の確率で受け継がれる可能性があります。

😎 当院からの発表演題
  • 演題 157 感染を契機に重症の甲状腺機能低下症に至った一例(糖尿病・内分泌内科 太田羽奏先生)
  • 演題 388 Guillain-Barre症候群様の急激な末梢神経障害を呈しベンラリズマブが奏功した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の1例(総合診療科 松村実穂先生)

😃 二人ともとてもいい発表でした(松村先生は優秀演題賞ゲット!)

💁 “学会”に関連する過去の投稿 ➜ コチラ(ウェブ版なら右欄からも選択可能)
(投稿者 川崎)

2026-04-14

「白内障・硝子体・日帰り手術」

  • 新しくオープンした眼科クリニックの白壁に「白内障 硝子体 日帰り手術」と記載されていました。白内障はともかく、硝子体の手術はピンと来なかったので調べてみました。
  • 両者の違いを表や図で分かりやすく解説している論文を見つけることができませんでした。そこでAI(人工知能)に依頼して、「表と図で一枚のJPEGに出力」してもらいました。

Claude Sonnet 4.6の出力:図は滅茶苦茶滅 💀

👻 独り言
  • AIとしてClaude Sonnet 4.6のほかに、ChatGTP(GPT-5.3ベース)やGeminiにも同じ質問をしましたが(すべて無料版)、他の二つはあまりまともなものが返ってきませんでした。
  • AIの解は質問の仕方に大きく依存するので(国語力)、一概に比較はできませんが、純粋にプログラムのコードを書くならClaude一択でしょうか(あくまで投稿者の肌感覚ですが…)

(投稿者 川崎)

2026-04-13

心音クイズ(Q15・Q16)

  • 持田製薬さんと作成している心音クイズのシーズン2 第四弾です(GROUP T inc.さんにも感謝 🙏) 
  • 今回は心音の高みを目指した2症例です 😉(2年間継続した本シリーズも今回で最終回です:深謝)


心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-04-12

タイプ II エンドリーク

  • 血管内腹部大動脈瘤修復術(EVAR)後のエンドリークの一つ(下図を参照)
  • EVARを受けた37名で術後1月と6ヵ月の時点で37.8%にエンドリークが陽性
  • タイプIが10.8%、タイプIIが27%(内訳:腰動脈18.9%、下腸間膜動脈8.1%)


👶 独り言
  • 一般にタイプ1とタイプ3は予後が悪く、タイプ4は良いと考えられています。タイプ2に関しては臨床上問題ないとする意見が多いようですが、心血管事故が増加するという報告もあり、今後のエビデンスの集積が待たれます。

💁 腹部大動脈瘤に関する過去投稿は コチラ
(投稿者 川崎)

2026-04-11

坂本二哉先生の業績の紹介

  • 2026年3月14日に開催された循環器Physical Examination講習会で,日本の心臓病学の父といわれる坂本二哉先生の業績を福田信夫先生(四国こどもとおとなの医療センター)が紹介されました.
  • 有料配信でしたが,ご本人および主催者(循環器Physical Examination研究会)のご厚意で,一般公開されることになりました.循環器フィジカルに関する偉業を是非,ご堪能ください.


(投稿者 川崎)