るい痩が目立つ理由
- 呼吸筋のエネルギー消費量が増大(健常者36~72kcal/日,COPD患者430~720kcal/日)
- TNF-αなどの炎症性サイトカインが増えエネルギー消費量が増加(健常者の1.3~1.5倍)
- 肺過膨張による腹部臓器の押し下げや咀嚼や嚥下に伴う呼吸困難感が食欲を減弱
- レプチン(満腹中枢を刺激)やグレリン(食欲中枢を刺激)といった食欲関連ホルモンの異常
よってCOPD症例には糖尿病や心疾患の既往がなければ積極的なカロリー摂取を勧める
例 間食(1日5食),高脂肪食(蛋白質や炭水化物より呼吸商が少ない),プルモケアExなど
COPD症例では栄養障害が非常にゆっくり進行するため,体重や脂肪,筋肉の減少に比べて,血清アルブミンなどの血液データの異常は栄養障害がかなり進行するまで異常値にならないようです(典型的なマラスムス型栄養障害)
参考資料:プラクティカル講座 COPD患者の栄養管理 Nikkei Medical 2010;1:136-139
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿