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2016-11-22

フォルクマン拘縮

フォルクマン拘縮とは前腕屈側に生じたコンパートメント症候群のこと
   コンパートメント症候群 ⇒ 外傷や出血などにより組織圧が上昇して循環不全を生じ,筋肉や神経に障害が生じた病態

前腕屈側の筋肉や血管,神経は筋膜や骨膜などで囲まれているため,上腕骨顆上骨折後などに血管の損傷や圧迫が生じやすい.血流障害の結果,筋肉の浮腫がさらに静脈を閉塞して組織内圧を上昇させる悪循環に陥る.

前腕部の腫脹や疼痛から始まり,経時的に脈拍欠如や運動障害,感覚麻痺などが加わる.フォルクマン拘縮が完成は不可逆性変化を意味し,手関節や指関節は鷲爪様(左図,Wikiより)に変形する.

動脈が閉塞しておおよそ6-8時間後にフォルクマン拘縮に陥るため,早期の診断と迅速な治療(骨折の整復やギプスなどによる圧迫の解除)が必要.必要に応じて筋膜切開を追加する.
(投稿者 川崎)

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