😺 前頭葉萎縮+透明中隔腔
- 前頭葉の萎縮が認知症と関連することはよく知られている ➜ 特に前頭側頭型認知症は前頭葉が主に萎縮してくる
- 透明中隔腔(Cavum septi pellucidi: CSP)は両側脳室の正中壁の2葉間に存在する腔で第5脳室とも呼ばれている.
- 透明中隔の後方に存在して背側に広がる場合はベルガ腔(Cavum Vergae: CV)と呼ばれ,別名は第6脳室(下図参照)
- CSPとCVは発生学的には胎生3ヵ月ごろにスリット状に形成され,CSPは生後3ヵ月で,CVは在胎40週で多くは消滅する
- 発生頻度は在胎34週まで100%,満期産児36%,1歳10%,2〜5歳5〜6%,6〜9歳2.7%,10〜14歳2.3%,成人1.0%
- CSPやCVは基本的に無症状で病的な意義はなく治療は不要だが,稀にモンロー孔の通過障害などで頭痛の原因になる
🐹 小ネタ+ちょっと反省
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(投稿者 川崎)
前頭部の硬膜下腔は脳室内の濃度よりも僅かに高いため,両側硬膜下水腫の可能性があることを指摘されました.脳実質の萎縮と脳周囲腔の拡大は,意外に区別が難しいようです.
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