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2021-11-14

拡張期血圧のエビデンス

☎ 先日,拡張期血圧の質問を受けたので高血圧治療ガイドライン2019(JHS2019)を確認しました

  • 診察室・診察室外血圧値のいずれも収縮期血圧と拡張期血圧はそれぞれ独立した危険因子(19ページ)
  • 高齢者では大動脈の伸展性が低下するため,収縮期血圧は上昇して拡張期血圧は低下する(19ページ)
  • 血圧評価には収縮期血圧を用いる(拡張期血圧より心血管イベントと強く関連するため)(60ページ)
  • 過降圧の不利益として臓器血流の低下を考える場合,心臓を除き収縮期血圧の維持を重視(61ページ)
  • 冠動脈疾患では収縮期血圧130mmHg未満を目指し拡張期血圧80mmHgを避ける必要なし(111ページ)

🤰おまけ:クリニカルクエスチョン15(162ページ)
  • Q 妊娠高血圧で減塩は推奨されるか? 
  • A 減塩(6g /日)は妊娠高血圧のは非薬物療法としては推奨されない
  ➜ 26論文のシステマティックレビューで有益性なし(ただし不利益もなし)

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(投稿者 川崎)

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