労作時の息切れで来院した症例をベット右側から臥床で視診
(画面左側が患者頭側で,白タオルは乳房をカバーしている)
(画面左側が患者頭側で,白タオルは乳房をカバーしている)
😗 解説
- 接線方向で観察した心尖拍動が周期的に上方偏位
- 心尖拍動は持続時間の長い抬起性 ➔ 心肥大の疑い
- 拍動と胸骨正中は10cm以上離れている ➔ 心拡大
- 心エコー図で弁膜症による遠心性肥大を確認した
🛏 独り言
- 身体所見を臥床で評価するとき「ベットの右側から行うか左側から行うか」はちょっとした問題です.ただ心エコー図と同様にベットの右側からが主流派でしょうか?
- 右側のメリットはなんといっても,右内頸静脈を観察しやすいことです.心尖拍動は逆サイドで少し遠くなりますが,接線方向の評価は意外に役立ちます(実例).
- 一方,左側のメリットは何と言っても心尖拍動を目の前でくまなく観察できることです.本ページでアップしている心尖拍動の動画も多くが左側からの記録です.
- 個人的にはまずベットの右側から身体所見を観察するようにしています.そして心尖拍動をより細かく観察したいときのみ患者さんに向きを変えてもらっています.
※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
小生の上司は患者さんの頭をベッドの右にして診察しておられました。
返信削除常に心臓を意識しての診察と思われます。
元上司