ワルファリン誘発性皮膚壊死 WISN: Warfarin Induced Skin Necrosis

• ワルファリン療法中に生じた皮膚および脂肪組織の壊死
• 頻度は0.01~0.1%程度で通常投与開始の3~7日目に生じる
• 初報はFloodらの報告（N Y State J Med 1943;43:1121-4）
• 機序は不明（プロテインC低下などから易血栓→壊死？）
• ワルファリン単独治療中のINRは過延長（中央値5.0~5.8）
• 鑑別はコレステロール塞栓症，カルシフィラキシス，HIT
• 治療はワルファリン中止と血栓症に対する血栓溶解療法

参考）静脈学 2007;18:13-9，他

ヘパリン起因性血小板減少症（HIT）に対してアルガトロバンとワルファリンを開始4日後にワルファリン誘発性皮膚壊死（WISN）を発症した女性（a，右乳房；ｂ,足底）

（Proc (Bayl Univ Med Cent) 2016;29:60-1）

ワーファリン
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（投稿者　川崎）