このブログを検索

2024-09-29

チクングニアウイルス Chikungunya virus

  • 病原 トガウイルス科チクングニアウイルス(Chikungunya virus)
  • 経路 ネッタイシマカやヒトスジシマカなどが媒介する感染症
  • 地域 東南〜南アジア,アフリカ,中南米など熱帯・亜熱帯地域
  • 本邦 日本国内では年間10-20例の輸入例が報告されているのみ
  • 発症 平均2-4日間(1-12日間)の潜伏期間の後に高熱と倦怠感
  • 症状 関節痛・筋肉痛,頭痛,皮疹,リンパ節腫脹,結膜炎など
  • 経過 通常は1-2週間以内に改善するが関節痛は数ヵ月~持続あり
  • 予後 通常良好/稀に合併症:心筋炎,肝炎,腎不全,脳炎など
  • 対策 流行地域への渡航時には蚊の刺咬を防ぐための忌避剤など
  • 制度 4類感染症であるため医師は直ちに最寄りの保健所に届出
  • 診断 抗体検査,ウイルス培養,遺伝子検査(いずれも行政検査)
  • 治療 対症療法が中心(解熱剤としてはアセトアミノフェンなど)


- チクングニア熱の典型的な臨床経過 -

(投稿者 川崎)

0 件のコメント:

コメントを投稿