演者は飯塚病院 循環器内科の松川龍一先生です.2024年10月にメディカ出版から刊行された「ねころんで読める心不全」の著者としてご存じの方も多いかを思います.なお下記の記載に関して投稿者の聞き違いがあればすいません.(資料提供のS氏にも感謝)
💕 2025心不全ガイドラインの改定ポイント
- ベルイシグアト:EF<45%でクラスⅡa
- フィネレノン:HFrEFでクラスⅠ,HFmrEFとHFpEFでクラスⅡa
- サイアザイド系利尿薬:クラスⅠからⅡaにダウン(トルバプタンと同じクラス)
💓 クラスⅡaの薬剤をうまく使う
- イバブラジン:EFが低く心拍数が早い場合に投与.血圧が上がることでARNIを導入しやすくなる.sCGを直接指摘することでcGMPを活性化
- ベルイシグアト:血圧が低い場合ACE阻害薬と組み合わせて仮想ARNI.血圧も下げにくく,腎機能も関係なく使える.早期からPCWPを下げる報告もあり,症状改善にも寄与
💘 第5の矢をどう使っていくか
- Fantastic Fourに加える:心不全入院の既往が一度でもあれば,安定していてもベルイシグアトの追加を検討
- 血圧が低くてARNIが入れられない場合:少量のACE阻害薬+ベルイシグアトの作用機序でARNIに迫る
- 心拍数が低い場合:β遮断薬やイバブラジンが入れられない場合にベルイシグアトの追加を考慮
- 心拍数が高い場合:イバブラジンの追加を検討
💁 心不全治療に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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