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2019-03-03

2018年度JAMEP 基本的臨床能⼒評価試験 (IV. ⾝体診察法・臨床⼿技~V. 疾病各論)

  1. Head turning signとは,質問にわからないことを医療者に悟られないよう付き添いの家族などに顔を振って確認しようとするような態度でアルツハイマー型認知症などで観察される
  2. 平成30年度現在,日本の現⾏の法律において認知症が疑われる患者は運転を行うことが禁止されている
  3. 筋肉内注射に際しては「推奨接種部位に大きな血管は存在しないため,あえて内筒を引いて血液の逆流のないことを確認する必要はない.そのまま薬液を注入する」と記載されている
  4. 亜鉛欠乏症は味覚障害の原因としては有名であるが,難治性褥瘡に関与していることを知ることも⾼齢者患者を診察する上で有用である
  5. 通常の帯下は常在菌である乳酸菌の影響で酸性であるが,細菌性膣症や萎縮性膣炎の場合にはアルカリ性となる.カンジダは常在菌であるためカンジダ外陰腟炎でのpHは低値である(4.5以下)
  6. 帝王切開術では以前は新生児への影響を考慮し臍帯結紮後に抗菌薬を投与していたが,近年では臍帯結紮前の抗菌薬投与を推奨(新生児の合併症に影響を与えることなく母体の手術部位感染(Surgical Site Infection:SSI)や子宮内膜炎が減少)
  7. 鉄欠乏性貧血に関連する病態:爪がもろくなる(匙状爪は有名だが頻度は5%),脱毛,Restless leg syndrome(24%),眼球の色調変化が変化(鉄欠乏に伴うコラーゲンの合成障害により青色強膜),頸部の血管雑音(Hyperdynamic stateによる)
  8. ビスフォスフォネート(Bisphosphonate:BP)はビタミンDやカルシウムと共に投与するべきである
  9. STDなら淋菌とクラミジアの混合感染が少なくいないため両方とも治療(淋菌はほぼペニシリン耐性でテトラサイクリンやフルオロキノロンも70~80%耐性).治療の簡便さからアジスロマイシン単回投与+セフトリアキソン点滴1回が良い

(投稿者 川崎)

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