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2019-04-09

心臓リハビリ

  • 心臓リハビリの集団運動療法は200m平地歩行が可能になった段階で導入することが多い
  • バーセル指数は歩行能力も含む基本的生活動作レベルADLを反映して問診で算出可能

当院で心臓リハビリを導入した223例での上記2指標の関係

  • 200m歩行が可能な111例では,その内96例(86.4%)でバーセル指数が90点以上
  • 200m歩行不能な112例でバーセル指数が90点以上は僅か13例(11.6%)(p<0.01)

👴 解釈

両指標に明らかな解離を認める.これはバーセル指数の評価項目の一つに歩行に関する質問(45m以上の歩行あるいは介助歩行の可否などで100点中15点分)が含まれることを考慮しても興味深い.

200m歩行の可否は心臓リハビリには重要なポイントである.つまり200m歩行可能 ➜ 監視下集団運動療法の導入 ➜ 心疾患罹患後の予後改善へと繋がっていくことが想定される.

バーセル指数が,歩行テストよりも安全かつ簡便であることは述べるまでもない.200m歩行が不能でもバーセル指数が高値であった症例では,より積極的な介入で200m歩行可能なレベルまで運動機能を向上させることが出来るかもしれない.

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(投稿者 川崎)

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