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2024-06-27

今週の一枚 🎯

一過性の下肢脱力を訴えた高齢者のCT

💀 解説
  • 大動脈弓部に石灰化を認めるが解離腔やフラップはない
  • よく見ると下行大動脈の一部のCT値が上昇(下図の☆)
  • 偽腔閉塞型の急性大動脈解離スタンフォードB型と診断
  • さらによく見ると弓部直下に造影剤の突出(下図の〇)
  • 冠状断ではより明瞭:弓部(下図矢印)と腹部(矢頭)
  • 最終的にULP型の大動脈解離と診断しICUに搬入した

😶 復習
  • 大動脈解離を疑う時は必ず単純も撮影する.解離腔が血栓で閉鎖すると血腫内でHtが相対的に上昇し鉄分含有量が上がるので吸収値が上がる(過去の投稿).造影CTのみでは解離腔やフラップがないため診断できない.
  • 偽腔閉塞型であってもULP(Ulcer-like projection/潰瘍様突出像)を認めればULP型に分類する.経過中に瘤化・偽腔開存型に変化・破裂に至る場合があるため偽腔開存型に準じた対応が推奨されるため(過去の投稿).

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

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