また、動脈硬化が強く内膜の石灰化が目立つ場合は内膜偏位を指摘しやすく、大動脈解離があるかないか言及しやすい。
逆に動脈石灰化が目立たない人の場合は単純 CT では内膜偏位が見えないことが多いため、大動脈解離がないという判定が難しい。わずかな偽腔内の血栓で解離を検出するように努めるなど気を遣う。その場合は造影すれば動脈解離があるかないか言及しやすい。
解離腔が血栓で閉鎖すると血腫内でヘマトクリットが相対的に上昇し、鉄分含有量が上がるので吸収値が上がる。
単純 CT で測定したときに血腫は大体 CT 値は 40 以上で、 100 を超えないと覚える。
脊柱起立筋などの筋肉よりも白い場合は血腫を想起する方法もある。症例は以下より引用http://generalsurgery.secret.jp/IMAGES/Cardiovascular/entori/2011/8/29_Aortic_dissection_with_thrombosis.html
(投稿者 小谷)
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