- ULP=Ulcer-like projection 日本語名は潰瘍様突出像
- 血管造影で小さい突出を認める偽腔閉塞型大動脈解離
- 小突出は内膜欠損であるが解離腔に血流は確認できず
✅ ULP型大動脈解離は経過中に瘤化・偽腔開存型に変化・破裂に至る場合があるため偽腔開存型に準じた対応が推奨されている(大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン - 日本循環器学会)
症例Aでは発症直後のULP(上図)が27カ月後に嚢状瘤になった(下図)/症例Bでは発症直後のULP(上図)が6カ月後に解離に進展した(下図)/(J Thorac Cardiovasc Surg 2011;142:e25-31)
👿 大動脈の粥状硬化性病巣が潰瘍化して中膜以下にまで達したPAU(penetrating atherosclerotic ulcer)とは異なる病態である点に注意
(投稿者 川崎)
2 件のコメント:
PAU自体を大動脈解離の一つ と考えるようです.プラーク破綻が小さいと大動脈壁潰瘍です.破綻部から血液が流入して長軸方向に解離が進展したら通常の大動脈解離になります.
(心臓 2007;39:423-6より)
定義:画像診断上,偽腔での頭尾側方向の広がりが15mm未満の小突起状の造影域(ISCガイドライン/心臓2021;53:318-327)
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