突然の背部痛を自覚した高齢者
💙 解説
- 単純CT(左)で大動脈内より壁のCT値が高い(※) ➜ 血腫の疑い
- 造影CT(右)でフラップや偽腔はないが造影剤突出(〇) ➜ ULP
- 最終的にULP型急性大動脈解離(スタンフォードB型)と診断
💛 復習
- 偽腔閉塞型の急性大動脈解離は造影CTでは診断できないため必ず単純CTも撮影.また偽腔閉塞型であってもULP(Ulcer-like projection/潰瘍様突出像)を認めればULP型に分類する.つまり急性大動脈解離は偽腔の血流状態から偽腔閉塞型,ULP型,偽腔開存型の3分類.これはULPがあれば経過中に瘤化・偽腔開存型に変化・破裂に至る場合があるため偽腔開存型に準じた対応が推奨されるため.
👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿