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2020-03-05

2019年度JAMEP 基本的臨床能⼒評価試験 (III. 症候学・臨床推論)

  1. 胸水ドレナージを行う基準として,胸水のpHが7.2未満・グルコース60 mg/dL以下・LDH 1,000 U/L以上が1つの基準として提唱されている.また大量の胸水あるいは胸水グラム染色が陽性であればドレナージを考慮すべき根拠になる.
  2. 痛風発作の急性期の治療としてはコルヒチン・NSAIDs・ステロイドが治療選択肢としてあげられる.コルヒチンは発作の予兆時の超急性期に考慮される治療.NSAIDsは症状に対する効果も高いが腎機能低下時にはステロイドを考慮ガイドライン).
  3. NSAIDs過敏症ではコハク酸エステル化ステロイド製剤よりもリン酸エステル化ステロイドを優先させる(関連投稿).なおロイコトリエン拮抗薬(LTRA)は治療に有用.
  4. 小児気管支喘息はIgE関連喘息と非IgE関連喘息の2つに分けられる.非IgE関連喘息ではウイルス感染が原因になっていることが多い.RSウイルスと同様に乳幼児期に喘鳴を起こすウイルス感染症の一つにヒトメタニューモウイルスがある.
  5. レビー小体型認知症は認知機能障害に加え,繰り返し出現する具体的な幻視やパーキンソニズムなどの中核的特徴を認めることが多い.一方,常同的(=反復的で儀式的な)行動・食行動の異常は前頭側頭型認知症において出現頻度が高い症状で,レビー小体型認知症では稀である.

🉐 関連投稿 ➜ JAMEP(過去の基本的臨床能力評価試験)

(投稿者 川崎)

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