このブログを検索

2018-11-05

ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)

システイニルロイコトリエン(Cys LTs)はマスト細胞、好塩基球、好酸球などにより産生され、気管支平滑筋収縮作用、気管支腺分泌促進作用、血管透過性亢進作用、気道炎症・気道リモデリング惹起作用などを有し、気管支喘息の病態に深く関わっている。
これらの作用はCys LTs受容体のうちのCys LT受容体を介して発現するので、Cys LT1受容体拮抗薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬:LTRA)は抗喘息作用を示す。喘息治療においてはICS/LABAが広く用いられているが、これらの薬剤が使用できない場合やコントロール不良の場合には、LTRAの併用が推奨される。
また、Cys LTsは鼻粘膜容積血管拡張作用、血管透過性亢進作用により鼻閉を来たすので、LTRAはアレルギ―性鼻炎の鼻閉に有効である。アレルギー性鼻炎を合併した喘息には高い効果を示す。

LTRAとしては、モンテルカスト(キプレス)やプランルカスト(オノン)がある。

(投稿者 小森)

0 件のコメント: