本来の宿主ではない人間が生食した場合,胃壁や腸壁に侵入しアニサキス症を発症
本邦では12~3月に多い(感染源となる鯖や鰯,イカ,タラの漁獲期と概ね一致している)
- 診断 虫体の確認,アニサキス抗体(当院ではIgG・IgA抗体でペア血清が望まれる)
- 病型 軽症型と激症型(即時型過敏反応で過去にアニサキス抗原に感作されている症例)
- 部位 胃アニサキス症,腸アニサキス症,腸管外アニサキス症(肺や肝,リンパ節,皮下など)
- 症状 心窩部痛,悪心,嘔吐,じんま疹,下痢,腹痛,腸閉塞,腸穿孔など
- 時期 胃アニサキス症なら摂取2~8時間後,腸アニサキスなら数時間~数日後
- 治療 胃アニサキス症なら内視鏡による虫体摘出,腸アニサキス症は基本的に対症療法
(左 杉原先生提供 / 右 竹村先生提供)
(投稿者 川崎)
1 件のコメント:
豆知識:実は、イカの寿司や刺身に飾り包丁をするの意味は、味を引き立たせる以外にアニサキス対策の意味合いも含まれているとか。。
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