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2017-06-09

しゃっくり(吃逆)

しゃっくり(吃逆)とは、横隔膜、肋間筋、前斜角筋などの呼吸筋の間代性痙攣によって急激に空気が気管内に吸い込まれ、その際声帯筋が収縮し、閉鎖した声帯を呼気が通過するため、「ヒクッ」という独特の音性を一定の間隔で発する現象である。日常誰でもが経験する症状で、ミオクローヌスに分類される多シナプス性不随意反射と考えられる。ほとんどは一過性で消失するが、難治性の場合は吃逆反射弓にかかわる病変が原因の事がある。

・吃逆の分類と原因
吃逆は持続時間により48時間以内に自然に経過する「良性吃逆発作」、48時間~1ヶ月以内の「持続性吃逆」、1か月を超える「難治性吃逆」に分類される。難治性は頻回、長期(1~2年)にわたることがあり、うつ状態、食欲不振、睡眠障害、体重減少、栄養障害を伴い、重篤な身体障害をきたす場合もある。このような吃逆は高齢の男性に多い。
①良性吃逆発作
呑気症、食事やアルコールの過剰摂取、炭酸飲料、内視鏡検査中の空気注入などにより胃が拡張すること、冷たいシャワーを浴びたときや、温かいあるいは冷たい飲み物を飲んだときなどの胃腸やその周囲の温度の急激な変化、急に生じた興奮や感情的ストレス、喫煙などにより発現し、一過性の事が多い。
②持続性/難治性吃逆
多数の原因疾患があげられ、しばしば胃食道逆流症および他の食道疾患が原因で起こる。重症の場合は栄養不良や体重減少、疲労、脱水、不整脈、不眠などを合併する。心因性、器質性、特発性に分類される。

引用:しゃっくりの治療方法
(投稿者 室谷)

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