レボフロキサシンの内服は無効で病院を紹介受診
病歴と直腸診から急性前立腺炎と診断(PSAは未測定)
グラム染色では陰性桿菌が疑われたが培養されず
セフトリアキソンは有効であったが肝機能障害で中止
その後ST合剤に変更して治癒を継続し治癒した
ST合剤(商品名:バクタ,バクトラミン,ダイフェンなど)
- サルファメソキサゾール(SMX or SMZ)とトリメトプリム(TMP)を5対1の比率で含む抗菌薬の合剤
- 共に葉酸合成を阻害して抗菌作用 ⇒ 腸内細菌の葉酸合成も阻害するため葉酸欠乏の副作用あり
- 消化管からの吸収が良好でバイオアベイラビリティが高く,各臓器への移行性も良好(特に前立腺)
- ニューモシスチス肺炎,原虫,トキソプラズマ以外にも尿路系の感染では考慮(ただし高K血症に注意)
(投稿者 川崎)
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