疾患毎に多数の抗体があり,陽性率は時期や臓器障害の有無,治療などに影響を受ける
💫 例 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)
- 抗核抗体(ANA),抗ds-DNA抗体,抗SSA抗体,抗SSB抗体,抗Sm抗体,抗RNP抗体,抗リン脂質抗体など
- 上記抗体の診断前陽性率は順に78%,55%,47%,34%,32%,26%,18%(N Engl J Med 2003;349:1526-33)
- 病勢に応じて抗ds-DNA抗体や抗Sm抗体が新たに出現することあり(日内会誌 2015;104:2118-24)
- 抗SSA抗体の陽性者では病勢や治療に影響されない持続陽性が多い(日内会誌 2015;104:2118-24)
- 共通エピトープのためか抗RNP抗体と抗Sm抗体は同時に陽性(経験則)(日内会誌 2015;104:2118-24)
- 活動期SLEではANAは感度良好(99%),抗Sm抗体は特異度良好(99%)(日本内科学会雑誌 2008;97:2262-7)
👀 ポイント 検査前確立を考慮して除外(rule out)目的なのか確定(rule in)目的なのかで使い分けること
(投稿者 川崎)
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